レトロ&ヴィンテージな雑貨を、インテリアとして取り入れる方法 -古い缶を楽しむ暮らし-
クッキーやチョコレートが入っていた綺麗な缶やかわいい缶って、ちょっと捨てられないですよね。
これを何かに使いたい、何か入れられるものはないかと思わず使い道を探してしまいます。
では少し錆びたり、フタがいびつになってしまった古い缶はいかがでしょう。
これは古いから、汚れているからと捨ててしまいそうになるのではないでしょうか。
しかし、レトロな缶にはレトロな缶のおもしろさがあるもの。
今回はそんなレトロな缶の魅力を味わいながら、今の暮らしの中で楽しむ方法を見ていきましょう。
レトロな缶の魅力は「今はないもの」という一言に尽きます。
今はないデザインの缶、今はない素材で出来た缶、そして今はない商品の名前が書かれた缶。
例えばこちら。
左が森永のジョリィビスケット、右が資生堂石鹸の缶。
どちらも今は存在しないものですし、素材もスチールではなくブリキで出来ています。
資生堂石鹸の缶にいたってはこちら。
右から文字が書かれているのでなんと戦前のもの。
あるいはこちら。
牛乳シャンプー缶。
中はこんな感じになっているのですが、男性の髪型やシャンプーの値段から当時が偲ばれます。
こういった缶は、綺麗かそうでないかという基準で言えば、残念ながら後者です。
しかし、ジョリィビスケットの缶の色彩のポップさは今見てもかわいらしいですし、資生堂石鹸の缶も独特の佇まいがあるように思います。
牛乳シャンプーの缶の男前も妙に捨てがたいですよね。
これらを今の暮らしにどう取り入れられるか、見ていきたいと思います。
古い缶に限りませんが、レトロなグッズを今の暮らしに取り入れるコツは、最初にざっくりとでも用途を思い浮かべるということ。
例えば室内で使うか室外で使うか、室内で使うなら何を入れるかということについて。
なぜこのようなことが必要になってくるかといえば、用途によってお手入れ方法が変わってくるからなのです。
例えば、形は少々いびつになっていても、缶の内側が比較的清潔なジョリィビスケットの缶。
あるいは缶自体がかなり古びている資生堂石鹸の缶。
こちらの牛乳石鹸の缶もかなり年季が入っています。
レトロな缶と一口にいっても、状態はぞれぞれ違います。
中に入れるものによってはかなり念入りにお手入れする必要がありますし、場合によっては中に紙などを敷いたり、アルミホイルのようなものでコーティングする必要があるかもしれません。
しかし、そこまで気を使わなくてもいいようなものを入れる場合は、お手入れは最低限の汚れを取る程度でよいでしょう。
固く絞った雑巾で拭くとか、そのあとで乾拭きするとか。
あるいは室外で使うのであれば、お手入れはもっと簡単でいいですよね。
このように、今からこれを何に使うかを考えながらお手入れすることが、レトロ雑貨を楽しむコツと言えると思います。
そしてもう一つのコツは、これらのレトロ缶をしまい込むのではなく、あえて「見せるグッズ」として使うということ。
せっかく今の時代にはない個性的な顔をした缶なのですから、室内にせよ室外にせよ、よく見えるところで使ってあげるのが楽しいと思います。
それでは以下に具体例を見ていきましょう。
まず、ジョリィビスケットの缶の中には例えばレター用品を。
特にレターセットはPP袋にパックされていることが多いので、缶の中にそのまま入れても安心感があります。
大きさもちょうどぴったりですね。
どうしても缶の中の状態が気になる方は、底に紙を敷くなどすると良いと思います。
次に資生堂石鹸の缶、牛乳石鹸の缶ですが、これらには植物とのコラボが楽しそうです。
缶の魅力は少々濡れたり汚れたりしてもいいということ。
ましてこれらはレトロな缶なので、サビなどに神経質にならなくてもいいですよね。
そこを利用するのはいかがでしょう。
こちらは室外での使用例。
牛乳石鹸の缶は深いので大きめの鉢を。
なかなかシャビーな雰囲気に。
一方、資生堂石鹸の缶は小さいので小さなカップを。
ちまちまとしたかわいらしさは室内にも向きそうですね。
ちなみに室内に置いてみた牛乳シャンプー缶。
小振りな鉢が3つ入ります。
ふたが開いて止まるようになっているので、ふたを開けたまま使う用途に向きますね。
これぞ見せる楽しみという感じがします。
何かを捨てる時に「古いから」「汚れているから」「傷んでいるから」という基準で捨ててしまうと、実は魅力的なレトロ雑貨を捨ててしまうことがあります。
今回ご紹介したようなレトロな缶は、必ずしも美しい状態ではありませんが、捨ててしまえばもう二度と手に入らないものたちばかり。
とはいえ、単にもったいないから捨てないのではなく、古い時代を生き抜いた雑貨としての価値やレトロな魅力を再評価し、あえてレトロなグッズとしての個性を引き出すような楽しみ方を考えるのも、なかなか面白いのではないでしょうか。
古雑貨・手づくり雑貨カフェ「木琴堂」
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