ハイブリッド車の燃費を良くするちょっとした運転方法!エアコン設定やブレーキング、EV走行など燃費改善のエコラン術

執筆者: ドラヨス
ハイブリッドの種類


昨今、ハイブリッドと名の付く車もだいぶ増えました。
「ハイブリッドは燃費がいいって聞いていたのに、うちのはガソリン車と燃費が変わらないぞ!」という声もたまに聞こえてきます。


一言にハイブリッドと言っても、モーターでの単独走行が可能なトヨタの「THSⅡ」やホンダの「i-DCD」のようなストロングハイブリッドと、ホンダの「IMA」のようにエンジンが動力でモーターは補助というマイルドハイブリッド、日産のセレナハイブリッドのように動力としてバッテリーが使われないハイブリッドなど、ハイブリッドと名がついてもいろいろ種類があります。

これらのシステムの中では、モーターでの単独走行が可能なストロングハイブリッドが一番燃費が伸びやすいと思います。
トヨタではプリウスやアクア、ノア&ヴォクシーハイブリッド、ハリアーハイブリッドなど、トヨタと同じシステムを積むマツダアクセラハイブリッド、ホンダでは新型フィットハイブリッドなどがそれに該当します。

 

 

ストロングハイブリッドで燃費が伸びるはずなのに、ガソリン車とあまり燃費が変わっていないという方、いらっしゃいませんか?

実はハイブリッド車にはハイブリッド車にあった運転の仕方が有ります。
ハイブリッドでの低燃費走行はいろいろテクニックがあって奥が深いのですが、今回はその中でも簡単に始められる初級編をいくつかご紹介いたします。

無駄な荷物を乗せない、エアコンの設定温度をエコ温度に

これはハイブリッド車に限ったことではない大前提ですが、トランクなどに使わないチェーンなどを収納していたり、余計な重量物があると燃費は落ちます。要らないものは車から下ろしましょう。

 

また、エアコンはバッテリーを大量に消費して燃費に響きますので、年中エアコンを付けている方は、春や秋など過ごしやすい季節にはエアコンをOFFにして窓を開けるなどすると燃費には良いです。
夏場なども、エアコン設定温度を27度くらいのエコ温度に設定すると無駄に電力を消費せずに済み、結果として燃費が改善します。

急加速・急制動を避け、充電量を増やすブレーキングを心がける

これはガソリン車にも言えることですが、無駄な急加速や急制動をしていては燃費が向上するわけはありません。


ストロングハイブリッド車ではモーター単独での発進も可能ですが、ひたすらモーターでノロノロ加速するのも周りの迷惑になりますし、バッテリーを浪費するだけで効率的ではありません。
周囲の流れの妨げにならない範囲で、加速し過ぎること無くアクセルをじっくり踏み増ししていくのが燃費には良いです。


減速するときは、これも同様に急制動は避けましょう。
ストロングハイブリッドでは、減速時にブレーキを踏むと発電用モーターが回ってバッテリーに充電されます。
およそ時速10km/h以下になるまでは機械式のブレーキは作動せず、この回生ブレーキが充電し続けます。したがって、ブレーキを長く踏んでいるほうがよりバッテリーに充電される量が増えることとなります。

信号が赤になった時には、ブレーキを軽く長く踏んで制動していくとバッテリーに充電される量も増え、必然的に燃費も向上します。


このブレーキングをマスターすれば、バッテリーがより早く貯まるようになり、モーター走行できる時間も伸ばすことが出来ます。

 

 

流れに乗ったらモーターでの走行に切り替える

急加速を避け、じっくりアクセルを踏んで加速した後は、どのように走れば燃費良いのでしょうか。


「ガソリン車と比べて燃費が変わらない」と言っている方の多くは、おそらくガソリン車同様にエンジンがかかりっぱなしで走行している時間が長いと思われます。
モーターのみでの走行が可能なストロングハイブリッドでは、いかにエンジンを止めてモーターのみで走るかが燃費を向上させるのに重要となります。


停止状態からアクセルをじっくり踏んで加速していき、目標の速度に達したらアクセルを一度緩めます。

コレがポイント!

ガソリン車と同じようにアクセルを緩めずに一定量で踏みっぱなしだと、ほぼガソリン車同様の燃費となってしまいあまり燃費も向上しません。

ハイブリッド車には、ハイブリッドインジケーターというアクセルの踏み込み量に従って動くメーターが付いています。

 


それが、モーター走行(EV)になるくらいまでアクセルを緩めてください。
車種によって異なりますが、エンジンではなくモーターだけで車が動いている時は「EV」というランプが点くと思います。

 


目標の速度に達したら、アクセルを緩めて「EV」ランプが点く範囲でアクセルの踏み込み量を加減して、速度を維持します。
バッテリーが減りすぎると、ある程度バッテリーが回復するまでエンジンが強制的に発電のためにかかってしまいます。

バッテリーが減りすぎない程度に、EV走行の時間を増やすようにしてみてください。

これがハイブリッド車での燃費向上の基本中の基本であり極意でもあります。

これをマスターすることにより、きっと燃費は向上してくると思います。


 

なるべくチョイ乗りを避けて、長距離ドライブを心がける

いくらハイブリッド車と言っても、システム起動から1分くらいはエンジンが止まらない暖気があり、数分しか運転しない「チョイ乗り」だとどうしても燃費は伸びません。

暖気は無駄にガソリンを消費するので、なるべく回数を減らして一度のドライブで距離を走れるようにすると、燃費もおのずと伸びてきます。


歩いて行ける距離なら車をなるべく使わずに歩いたほうが、燃費にも環境にも健康にも良いですしね。

さいごに

ハイブリッド車のための燃費改善のエコラン術を綴ってみましたが、いかがでしたか?
すでに知っているという方も、初めて知ったという方も、改めてエコランということに感心を向ける機会になれば幸いです。

 

 

燃費がすべてではありませんが、ガソリン価格も上昇してきているので、こうした少しの心がけで燃費が改善するならばやってみる価値はあると思います。


特に、ハイブリッド車なのに燃費がガソリン車と変わらない方にはオススメです。

 
 コラムニスト情報
ドラヨス
性別:男性  |  

自動車やB級スポット、写真、グルメ、カフェ、音楽、ねこが好き。

休日には車の試乗をしたり、昭和の雰囲気残る街並をカメラ片手に散歩してます。

「ワンダー速報」というブログを毎日更新で運営しています。
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