角栓・イチゴ鼻にお悩みの方必見!毛穴の黒ずみの原因と正しいスキンケア方法を徹底解説

執筆者: スキンケアカウンセラー 松原 好克 職業:スキンケアカウンセラー
はじめに

皆さん、こんにちは。
スキンケアカウンセラーの松原好克と申します。

歳を重ねるごとに現れる肌の老化は、シミ・シワ・乾燥が代表的です。
しかし、多くの女性に「今一番気になる肌の悩みは何ですか?」と質問をすると、実は圧倒的に”毛穴”がトップなのです。
(私のカウンセリング経験結果に基づく)

毛穴の悩みも人それぞれで、毛穴の開き・毛穴の詰まりなどがあり、最も多い相談が「毛穴の黒ずみ」です。
毛穴の黒ずみの正式名は「角栓(かくせん)」ですが、別名「イチゴ毛穴」や「ブラックヘッド」とも呼ばれています。

 

 

毛穴の黒ずみ(角栓)を理解する

毛穴の黒ずみ(角栓)は、皮脂(顔の脂)と角質が混ざり合って、毛穴に詰まっている状態です。

女性に比べて、皮脂分泌が盛んで皮膚が厚い男性に見受けられる症状です。

誰にでも皮脂と角質は存在しますので、毛穴の黒ずみ(角栓)は取り除いても次から次へと出来ます。
つまり、肌のサイクル上必然的に現れるもので、トラブルではないため、健康な皮膚には当然あるべきものなのです。


しかし、多くの人は、これを肌の悩みと勘違いしています。
そのため、クレンジングや洗顔でゴシゴシ力を入れて取り除こうとしたり、指で摘んで引っ張り出したり、毛穴パックを毎日のように行っている人もいます。
黒ずみを取る行為で、逆に肌を傷めつけている人達が、後を絶えません。

このコラムでは、肌のメカニズムに則した的確な毛穴の黒ずみケアについて言及します。

解説に入る前に、一言だけ申し上げます。
実際に毛穴に何も詰まっていないのに、詰まっていると思い込んでいる人が非常に多くいます。
それは、穴というのは下に陥没しているので、耳穴や鼻穴のように黒く見えてしまうのです。

なので、過度な手入れは控えて、気にし過ぎない心構えも大切だと言えます。

 

 

毛穴の黒ずみ(角栓)には酵素洗顔料&ピーリングが最適

毛穴の黒ずみ(角栓)の原因になっている皮脂と古い角質を放置すると、毛穴の黒ずみ(角栓)が濃くなるだけでなく肌老化にもつながるため、適度なケアが必要です。

 

皮脂対策

皮脂に関しましては、以前のコラムをしっかりとご覧下さい。

 

 

角質対策 その1 ~酵素洗顔料を取り入れる~

単刀直入に申し上げますと、毛穴の黒ずみ(角栓)には「酵素洗顔料」が効果的です。
皮脂は洗顔料で落とせますが、角質はタンパク質で出来ているため、洗顔料では落としきれず、蓄積されて毛穴の黒ずみ(角栓)が出来上がってしまいます

では、タンパク質(古い角質)を分解する、酵素洗顔料の特徴と最適な使い方をご説明いたします。

  1. 毛穴の黒ずみ(角栓)を予防するだけでなく、毛穴の出口付近の皮膚を柔らかくする効果もあるため、詰まりにくい状態へと導きます。
  2. 洗浄力が強いため、毎日使うのではなく、2日置きくらいが適度です。肌が弱い人は週1回程度に留めましょう。また、角栓が気になる部分だけにピンポイントで使う方法も良いです。
    (洗顔時はゴシゴシ擦らずに優しく洗うこと)
  3. 酵素は低温に弱いため、冷水ではなく36℃前後のぬるま湯で泡立ててから使いましょう。
  4. 酵素洗顔料はパウダー状のものが多く、湿気によって作用が低下するため、保存(水分混入等)には十分注意して下さい。

 

角質対策 その2 ~ピーリングを取り入れる~

酵素洗顔料と並んで、乳酸・グリコール酸・フルーツ酸などの酸を使って古い角質を溶かす「ピーリング」も有効です。
毛穴の黒ずみ(角栓)だけでなく、肌老化対策全般に効果的なため、是非オススメしたいアイテムです。

 

 

その他の対策

毛穴の黒ずみ(角栓)を押し出す「コメドプッシャー」と呼ばれる専用器具(市販で売られている)や「毛穴パック」もありますが、やり過ぎは、刺激によって余計に毛穴を開かせてしまうこともあります。
黒ずみが気になる部分だけに使い、1ヶ月に1回~2回の使用が適度です。

総合的に判断すると、酵素洗顔料かピーリングが良いと思いますが、まずは毛穴パックやコメドプッシャーで綺麗に取り除いて、その後の予防策として酵素洗顔料やピーリングを取り入れるという選択もあります。

 

化粧品はビタミンC誘導体のものを

化粧品では、若干の皮脂分泌コントロール効果があると言われている、ビタミンC誘導体(パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na・リン酸アスコルビルMg・アスコルビルリン酸Naなど)入りの化粧水を付けると良いでしょう。
ビタミンC誘導体は、シミ対策やシワ予防にもなるため、1本常備しておくと重宝できます。

その後は、油分の少ないサラッとした保湿美容液で潤いを与えて、毛穴周りの皮膚を柔軟に保ち、毛穴詰まりを予防します。

もちろん効果の出方はその人の肌質にもよります。
しかし、再三お伝えしているように、上記のようなケアは、毛穴の黒ずみ(角栓)対策だけでなく、エイジングケア(肌老化対策)全般にも有効ですので、試す価値は十分にあるでしょう。

 

毛穴の耳寄り追加情報

注意していただきたいのは、黒ずみや汚れを取り除くことで「毛穴が小さくなる・引き締まる」という間違った情報に、惑わされている人が多いということです。

毛穴の大きさそのものは、遺伝的な要因で生まれつき決まっており、どこまで発達するかは定かではありません。

年齢とともに毛穴が開くのは、長年浴び続けた紫外線により肌のコラーゲンやエラスチンが変性すること、加えて、皮脂(顔の脂)が毛穴周りの表皮にダメージを与えること、この2つが主な原因です。

 

つまり、黒ずみや汚れの詰まりが毛穴を大きくしているわけではないため、取り除いただけで小さくすることは出来ません。
これは、耳アカを取っても耳の穴が小さくならないのと同じことです。
黒ずみが解消されたからといって、さらに毛穴を小さくしようと過度に手を加えることは、逆に肌への負担が大きくなるということを肝に銘じましょう。

また「サウナや半身浴で汗をかいて毛穴の老廃物を出すと良い」というような美容法もありますが、これもウソに近いものがあります。
あまり知られていませんが、汗腺は毛穴(皮脂腺)とは別の穴なので、汗をかいても毛穴は綺麗になりません。

これは、耳の穴を綺麗にしても鼻の穴が綺麗にならないのと同じことです。

さいごに

冒頭でも申し上げましたが、毛穴の黒ずみ(角栓)は健康な肌には当たり前のことで、当たり前のものに対して異常に手を加えることは、当然刺激負担が大きくなります。

そして、声を大きくして申し上げたいのが、毛穴の黒ずみ(角栓)除去に集中するのではなく、乾燥・シミ・シワ・たるみ対策等、総合的なバランスが整ったスキンケアを実践することが、10年後の美肌を左右すると言っても過言ではありません。
悩みに対して、正しい知識と的確な対処法をマスターできれば、プロ並みのスキンケアが可能になるでしょう。

美しく歳を重ねたいと思われる人は、是非今後もこのコラムをご覧下さい。

 
 コラムニスト情報
スキンケアカウンセラー 松原 好克
性別:男性  |   職業:スキンケアカウンセラー

お問い合わせ・取材・お仕事依頼を多数いただき、誠にありがとうございます。

運営サイト⇒ http://bijin-essence.com/(日刊美容液新聞)から、お気軽にご連絡下さいませ。

【所属団体】
■日本美容皮膚科学会
■日本香粧品学会
■一般社団法人 日本スキンケア協会
■ NPO法人 アンチエイジングメディカル協会
■セラミド研究会
■薬事法有識者会議 有限責任事業組合

【保有資格】
■一般社団法人 日本スキンケア協会 認定 スキンケアカウンセラー
■NPO法人 アンチエイジングメディカル協会 認定 アンチエイジングアドバイザー
■薬事法有識者会議 有限責任事業組合 認定 コスメ薬事法管理者

【主な業務請負企業様】
■株式会社ラクシーズ様 (コラムLatte)
■株式会社webull様
■株式会社nanapi様
■株式会社マイナビ様
■株式会社ジュエルジャパン様
■株式会社エンファクトリー様
など多数。

【掲載媒体】
■一般社団法人 日本スキンケア協会の会報誌(ma na bi ~いつまでも学び続け美しく~ Vol.3)に、スキンケアカウンセラーとして紹介される
■一般社団法人 日本スキンケア協会のホームページに、活躍する有資格者(スキンケアカウンセラー)としてコメントを提供する

【専門家回答者】
日本最大級の質問&回答 (Q&A) コミュニティ「YAHOO!知恵袋」や「教えてgoo!」の美容カテゴリにて、スキンケアの専門家回答者として活躍中

【オリジナル化粧品】
保湿美容液(美神セラバリアエッセンス)、エイジングケア美容液(美神ビューティーアップエッセンス)、ホームピーリング(美神エナジークリーム)など、美容成分にこだわった完全オリジナル化粧品を多数保有

【経歴】
高校卒業後、会社員として働く傍ら、約10年にわたり独学でスキンケアや化粧品の専門知識を深める。2008年から5年間で2,000人以上のカウンセリングを手掛けた経験を元に、現在では、年間約1,000人にも及ぶスキンケアの相談に応じる。また、美容関連の情報サイトやコラムサイトからの取材や執筆依頼、美容液を始めとする化粧品の評価やレビューも多数手掛ける。

※お仕事依頼や各種お問い合わせは、運営サイト⇒ http://bijin-essence.com/ から承っております

 このコラムニストが書いた他のコラムを読む