印象派とロマン派が花開いた、近代音楽の歴史!作曲家たちが贈る名曲クラシック
こんにちは、ピアニストの小川瞳です。
クラシック音楽の歴史について、前回は現代のクラシック音楽をご紹介しました。
今回は、現代より少し前の「近代音楽」と、それよりもう一つ前の「ロマン派音楽」という2つの区分についてお話いたします。
現代音楽よりずっと有名な作品が多いので、時代は昔に遡っているのに、現代音楽よりも、ロマン派音楽の方が耳馴染みのある音楽が多いのですよ。
さて近代音楽とは、大体1890年~1920年を指します。
「印象主義」と呼ばれる時代で、有名な作曲家にはドビュッシーやラヴェルがいます。
ドビュッシーは「月の光」や「亜麻色の髪の乙女」が代表作です。
ラヴェルは「亡き王女のためのパヴァーヌ」や「ボレロ」などで有名です。
Youtube引用
近代音楽の時代は、美術の分野でも「印象派」が主流となりました。
フランス美術界のセザンヌ、ルノワール、モネ、ドガなどです。
その影響もあり、音楽でも柔らかな雰囲気を出すための「印象主義」が活躍したのです。
Youtube引用
もう一つ時代を遡ると、ロマン派という時代になります。
19世紀初頭から20世紀を指し、これはクラシック音楽が大変栄えた時代です。
ロマン派はフランス古語の「romanz」「物語」という意味が語源なので、全体的にドラマティックな曲が多いのが特徴です。
シューベルト、メンデルスゾーン、シューマン、ショパン、リストがロマン派前期の作曲家。
後期はワーグナー、チャイコフスキー、マーラーなどが有名です。
シューベルトは「魔王」、メンデルスゾーンは「バイオリン協奏曲」、シューマンは「謝肉祭」、ショパンは「幻想即興曲」、リストは「愛の夢」などが代表曲です。
Youtube引用
ワーグナーは「ワルキューレの騎行」、チャイコフスキーは「くるみ割り人形」「白鳥の湖」、マーラーは「交響曲第一番 巨人」などで知られています。
Youtube引用
ロマン派音楽は、個人の感情、幻想、思想などを音楽に反映させる作風になっています。
そのため、雰囲気を彩るための近代の作品とは違って、音楽が主役となるような、強い意思や感情が感じられる音楽性となっているのです。
「ロマンティック」というと、夢見心地だったり、感傷的というイメージになりますが、ロマン派のロマンは少し意味合い違います。
芸術様式としての「ロマンティック」は、古い物からの脱却や、個人的な感情や思想を音楽に反映させるというニュアンスになります。
Youtube引用
クラシック音楽という一つのジャンルの中でも、実に様々な時代があり、それぞれ特色があります。
弾き手も聴き手も、自分の好みによって、幅広い音楽性の中から自由に選ぶことが出来ます。
ぜひ、クラシック音楽のイメージに囚われ過ぎずに、色々な音楽に触れてみて下さいね。
|
|
ピアニストとして東京や茨城を中心に、ソロの演奏会やオーケストラとの共演など、数多くの演奏活動を行っております。
音楽心理士の資格も持ち、トークコンサートやコンクールの審査員もつとめております。
また長年に渡り執筆活動も並行して行っており、小説を3作品出版しております。
こちらのサイトでは、幼少時よりピアノを学び続け、クラシック音楽の世界に身を置く私ならではのコラムを執筆できたら、と思います。
よろしくお願い致します。
小川瞳 公式ホームページ https://ogawahitomi.amebaownd.com/
小川瞳作曲 笑顔のBGM
https://youtu.be/Qrt-stZPTb8
|
|