料理や味付けなどを受け継ぐ秘伝の技!「遊山の会」から学ぶ食の伝統とは (2/2)

執筆者: 岩佐 優 職業:昆布料理研究家

 

「遊山の会」の様子

ぽかぽかと暖かい日差しを浴びながら、磯の浜辺や山やれんげ畑、皆思い思いの場所でお弁当を広げます。
遊山箱に詰めた数々の料理を楽しみに、子供達はこの箱を持って山や海に出かけるのです。

この風習は消えつつありましたが、最近またこの「遊山箱」ブームが徳島で再熱しています。

子供達にこの楽しい行事を伝えていこうと、各地で「遊山の会」が催されるようになってきているのです。

 

ぜひ、皆さんに遊山箱を知っていただき、日本の花見に欠かせない花見、そして野山や川でお弁当を広げる楽しさを、この遊山箱でお子さんに伝えて欲しいと思います。

 

 

おわりに

いかがでしたでしょうか。

今日のように、インターネットやテレビ、雑誌がない時代から、見よう見真似や井戸端会議で美味しい料理方法が伝わっていました。

そして徳島では、今でも「遊山の会」という形でお弁当を見せ合う場が開かれているのですね。

 

皆さんもたまには、家族や友人から独自の調理法・味付け方法を聞いてみてはいかがでしょうか。

 

 
 コラムニスト情報
岩佐 優
性別:男性  |   職業:昆布料理研究家

昆布料理研究家 岩佐優が目指すのは、
毎日の食卓に昆布料理物語を!
料理家が提案する昆布ライフ!
できるだけ始末して、料理して、
おいしくご飯を食べたいと願う全国の方々に
昆布料理の本物の料理、始末した昆布料理の真髄を提供することです。

安心して召し上がれる食材を選び、旬のものをこの今に味わい、
春夏秋冬ならではの料理を私が作っています。
昆布料理  うさぎや
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