スリや悪天候、トイレの少なさに注意!イギリス観光旅行時の注意ポイント -後編-

執筆者: Lady Masala
はじめに

ずっと楽しみにしていたイギリスへの旅行。

計画を立てながら、期待は高まるばかりですね。

持ち物は?覚えておくと便利な言葉は?日本との習慣の違いは?

 

言葉が通じない海外で、もしものことがあったらと考えると、誰でも不安な気持ちになります。

今回は、前回に引き続き、イギリス旅行、特にロンドン観光をするときに注意すべきことをまとめました。

旅行先で予期せぬ事態に遭遇しても、慌てることのないように覚えておきましょう。

 

 

トイレの数は少ない

イギリスには日本に比べて、外出先で使用出来るお手洗いの数が多くありません。

博物館、デパート、カフェやレストランなどに行った際には、そこの施設を利用しましょう。

次はどこにあるか分からないので、見付けたときに済ませておくとよいでしょう。

 

どうしてもという場合には、近くに無料の博物館やデパートがないか探してみましょう。
駅などにある公衆トイレは、有料の場合もあります。

小銭(10、20、50ペンスコイン)を常に用意をしておくとよいでしょう。

チップを払う際にも、慌てなくて済みます。

チップは心づけ

イギリスには、アメリカほど厳密ではありませんが、チップの習慣があります。

ポーターやベットメイキングには1ポンド程度、その他のサービスには、料金に10%程度上乗せして払うのが一般的です。

端数を切り上げておつりを貰わないという方法もあります。


最近では、予めサービス料金を含んだ金額を請求するレストランも増えているので、伝票をよく見て確認しましょう。

その場合は、別途チップを支払う必要はありません。

 

不快に思うサービスを受けることも多々ある

イギリスのサービスは、日本ほど行き届いていないのが実情です。

携帯電話で話しながら、クロスワードパズルに熱中しながら接客をするなどということは、日常茶飯事です。

 

もしかしたら、旅行中に不快な思いをすることがあるかもしれません。

快いサービスを受けられなかったと感じたときには、無理にチップを置く必要はありません。

チップは、受けたサービスに満足した時に支払えばよいのです。

 

 

天気の悪さを皮肉るイギリス人

イギリス人は、自国の天気が悪いことをジョークにして笑います。

イギリスの天候は、一日の中に四季があるといわれるくらいに変わりやすく、真夏でもしばしば冷たい小雨が降ります。

 

秋冬にかけて旅行する際には、防寒対策が必要なのはもちろんですが、春夏にもウインドブレーカーなど、薄手でフード付きの上着があれば重宝します。

降ったりやんだりする小雨には、傘よりもフードが便利です。

これだけは覚えておきたい旅の英会話

英語に自信がない人も、「ハロー」「プリーズ」「サンキュー」「ノーサンキュー」だけは覚えておきましょう。


小売店やカフェ、レストランに入るときは、「ハロー」と笑顔で挨拶しましょう。

レストランなどでは、声をかけないと係員が席に案内してくれないことがあります。


何かをお願いするときは、「ウォーター、プリーズ(お願いします)」のように、プリーズをつけると丁寧になります。

逆に、言わなければ不躾になってしまうことがあるので注意しましょう。


また、お断りするときには、「ノー」だけだと拒絶しているように思われることがあるので、「ノーサンキュー(結構です)」と言っておくのが無難です。

 

 

トラブル回避のために

イギリスの治安は悪くはありませんが、特にロンドン中心部では、スリなどの軽犯罪が多発しています。

貴重品を入れたカバンは、必ず目に見える位置に持ちましょう。

カフェなどでカバンを下ろす際には、膝に置くなど、常に体の一部と接触させておくと安全です。


また、ATMでの犯罪が後を絶ちません。

犯人の1人がお金を引き出している人に声をかけ、それに応じている間に、もう1人が現金やカード、暗証番号を盗み出すというような手口が多いようです。

現金を下ろす際には、銀行など、屋内にあるATMを利用するようにしましょう。

屋内には監視カメラがあるので、犯罪者は屋外のATMを狙います。


旅行中は、貴重品の管理にはいつも以上に気を配りましょう。

ちょっとした気の緩みが、犯罪者達に隙を与えてしまうことになりかねません。

海外にいることを自覚し、常に適度な緊張感を持って行動していれば、犯罪者達につけこまれることはないでしょう。

 

 

おわりに

イギリスは移民の国です。

英語が下手でも恥ずかしくはありません。

言葉では難しくても、自分が何を求めているかを相手に伝えられれば、意思の疎通が出来ます。

伝えようとする気持ちさえあれば、イギリス人は辛抱強く待っていてくれます。


イギリス人はシャイで、無愛想に見えるかもしれません

しかし、慣れ親しんでくると、とても親身になってくれる人達であることが分かるはずです。

そんなところは、日本人と似ているかもしれませんね。

 

旅行中、困ったことや疑問に思うことがあったら、一人で悩まずにホテルの従業員や観光案内所で聞いてみましょう。

きっと力を貸してくれるはずです。

 
 コラムニスト情報
Lady Masala

旅行とマーケット・蚤の市めぐりが大好きな庶民派ロンドナー。
コレクションのヴィンテージ食器を眺めている時に幸せを感じます。

ロンドン発 -庶民的生活-
http://workingclass.blog109.fc2.com/

Travel.jp「たびねす」にてガイド記事執筆中
http://guide.travel.co.jp/navigtr/707/