高度経済成長期の生活文化から見る、昭和の可愛いレトロ雑貨まとめ (1/2)

執筆者: ヒノマル モンキィ オダ
はじめに

昭和30~40年代に売られていた日用雑貨。

40~50年前に製造、使用されていたとは思えないほど、実にポップでカラフル。

心躍るような、ウキウキするような、そんな魅力に溢れています。


 

時代背景

当時の日本は、高度経済成長の真っ只中。

未曽有の好景気だったのです。

 

オリンピックや万博が開催され、空地にはビルが建ち、人口は1億人を超え、物価も上がれば給料も上がりました。
ちゃぶ台がダイニングテーブルに変わり、「米と味噌汁と卵焼き」が「パンとコーヒーとハムエッグ」に変化。

社会も日常も目まぐるしく変わり、日本全体に活気が溢れていた時代だったのです。



当時流行していた、スペースエイジと呼ばれる近未来的なデザインや、フラワームーブメントのサイケデリックな色使い。

このような欧米の文化の波に乗り、生活雑貨もどんどんカラフルにポップに、日本独自の進化をしていきました。

 

フラワームーブメントとは、60年代後半にサンフランシスコを中心として発生した「 LOVE&PEACE 」の思想や動き。サイケデリックアートが流行し、ヒッピーが街を闊歩した時代。

 

 

昭和レトロ雑貨の魅力

カラフルさやポップさは、昭和レトロ雑貨の大きな魅力。

しかし、個人的に一番の魅力は「チープ感」ではないかと思っています。

当時の欧米の生活用品と比べると、日本の物はママゴト遊びの玩具のようなチープ感があるのです。

 

 

まるで悪口のようですが、そんな稚拙さが、逆にその時代を感じさせてくれます。
昭和レトロ雑貨の持つ、ノスタルジックで温かな独特の雰囲気は、現代社会では魅力的に映るのでしょう。


 

 
 コラムニスト情報
ヒノマル モンキィ オダ
性別:男性  |  

昭和のレトロな雑貨のお店「ヒノマルマート」店主です。

ヒノマルマート-昭和の雑貨と古着のお店
http://hinomaru.shop-pro.jp/

 

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