国際的マナーを身につけよう!プロトコール(外交儀礼)の5つの原則
こんにちは、マナー・プロトコール講師の矢野誉美です。
2020年の東京オリンピック開催に向け、これからますます注目されるプロトコール。
今回は、私達にもできる身近な国際コミュニケーションについてお話したいと思います。
初めて耳にした方も多いのではないでしょうか。
オリンピックや国際会議など、異なる文化や言葉が混在する場所で円滑にその行事を進めるには、ある一定の手順が必要となります。
そのような場で、世界中の方々と心地良く過ごすための規範をまとめたものを、「プロトコール」と呼びます。
プロトコールとは、下記の5つの原則から成り立っています。
式典や公式行事、晩餐会などのパーティでは、入場や席次などに序列が生じます。
身近なところで言うと、結婚披露宴パーティでも着席するにあたり、席次(座る場所)が決まっていますね。
国旗の掲揚や席次などに用いられる原則。
オリンピックの表彰台を思い出して下さい。
中央に金メダリスト、金メダリストの右手側に銀メダリスト、左手側に銅メダリストが並んでいますね。
なお、金メダリストから見て右側が上位なので、テレビ画面で見ると、向かって左側が銀メダリストになります。
このような観点から、オリンピックを見るのも新しい楽しみ方かもしれません。
おもてなしをされたら、必ず同等程度の返礼をするという原則。
おもてなしは、一方通行ではならないのです。
互いの習慣やしきたりの違いを尊重し合い、決して自国の物を強制しないのが原則。
この考えは国家間のみならず、私達の日常生活にもとても大切なことです。
元々は中世の騎士道精神から生まれた習慣で、欧米諸国では日常習慣となっています。
日本人にはまだ、馴染みが薄いかもしれませんね。
女性に対する配慮として実践されますが、受ける側の女性にもスマートなたしなみが必要とされます。
プロトコールと言うと、国と国の約束事のように感じますが、日常に外国人が溢れる今の時代、私達にも大変身近なものになっています。
ここで1つ、誰にでも簡単にできるコミュニケーションをご紹介しましょう。
それは「笑顔」、そう「smile」です。
これは、私が最も大切にしている、万人に通用する強力なコミュニケーションツール。
これならすぐに実践できますね。
プロトコールとは、歴史・風俗・文化・言葉の違いを知った上で、互いを認め合い尊重する大切な心得です。
5つの原則として定められてはいますが、大切なのは皆さんの「心」。
気持ちを込めてお互いを思いやることができれば、世界中の方と友人になれるはずです。
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外見だけでなく、内面も同時に磨けたら。
マナーとは敷居の高いものではなく、産まれてから今日に至るまで日々、家庭の中で育まれてきたものです。
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