クロアチア旅行時には、本場の黒トリュフを!おすすめしたいオトナの食べ方

執筆者: colonnayumi 職業:ツアーコンダクター、料理家、インバウンド通訳ガイド
はじめに

アドリア海を挟んで、イタリア半島の対岸に細長く位置するクロアチアは、古くから文化や料理においてもイタリアの影響が色濃くみられます。

 

歴史・文化・世界遺産の遺跡を多く有するイストゥラ半島は、クロアチアの最も見所のある観光地。

イタリアに負けず劣らずの美しい街が数多くありますが、美食の点から言えば、ハート形をしたイストゥラ半島のダルマチア地方は、世界三大珍味のひとつトリュフの産地として名高いところです。

 

その中でも「聖マルコの森」があることで、世界的にも知名度の高い「モトヴン」という小さな村は大変有名。

トリュフ以外でも、天空の世界遺産の村として、その美しさでも知られています。

 

 

トリュフとは

簡単に言えば、土中に生息するキノコです。

日本語では西洋松露と呼ばれています。

フランス料理ではなくてはならない高級食材で、キャビア・フォアグラと並ぶ世界三大珍味のひと

つであることは、ご存知かと思います。


元々豚を使って収穫していたようですが、トリュフの香りが豚の繁殖時に醸し出す匂いに似ているらしく、トリュフを見つけても、すぐさまその場で食べてしまうという問題があり、現在ではトリュフを収穫するためだけに訓練された犬を使っているようです。


 

トリュフが高価な理由

なぜトリュフは高価であるかといえば、人工栽培が不可能であるということが最大の理由です。

主に、ナラやブナの木に生息していて、自然ですから少しいびつな形をしているのですが、「黒いダイヤ」と呼ばれるように大変高価な値がついて、取引きされます。

 

今年は、イタリアの1,5kgの白トリュフが、なんと約1,500万円で落札されたようです。

それほど貴重なきのこということなのですね。

 

黒トリュフと白トリュフ

トリュフといえば、世界的に知られているのはフランスですが、フランスは主に黒トリュフ。

イタリアは黒よりもさらに高価であるといわれている、白トリュフの産地として有名です。

 

 

トリュフの使い方

黒トリュフの宝庫、クロアチアの「モトヴン」には、たくさんのトリュフ専門店があり、瓶詰めやトリュフオイルなどがたくさん売られています。

 

瓶詰めトリュフ

トリュフ丸ごと入っているものと、細かく刻んであるものなど数種類あります。

丸ごとのものは、スライサーで薄く切って使います。

刻んであるものは、焼いたバゲットに乗せましょう。

 

トリュフ塩

オムレツの上にパラッとひと振りすると、高級ホテルの味に変わります。

卵との相性がバツグンですので、あらゆる卵料理にあいます。

 

トリュフオイル

パスタ料理やステーキやお魚のグリルなど、少しかけるだけでワンランク上のゴージャスなお料理に変身します。
シンプルにトリュフオイルに塩をまぜて、バゲットにつけて食べても美味しいです。
お土産にはトリュフチョコレートがお勧め。 

 

おわりに

フランス・イタリアよりも比較的安価で購入出来る黒トリュフ、クロアチアを旅したら、ぜひお求めになってはいかがでしょうか。  

 

定番のリゾットをはじめとして、美味しい白・黒のトリュフのお料理を食べさせてくれるレストランもたくさんあります。

 
 コラムニスト情報
colonnayumi
職業:ツアーコンダクター、料理家、インバウンド通訳ガイド

海外ツアーコンダクター、料理家、インバウンド通訳ガイド、日本旅行作家協会会員。