キリスト教の聖地「サンピエトロ大聖堂」から学ぶ、教会の歴史と礼拝ルール (2/2)
キリストと聖母マリア
通常、教会は祭壇が東を向いて作られています。
これはキリストの生誕地、つまりエルサレムの方向が東だからです。
そして祭壇は、キリストまたはマリア様が祭られており、ヨーロッパにおけるカトリックの世界では、マリア様はキリストと対等の地位にあります(一部宗派を除く)。
ローマに、サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂という有名な教会がある通り、マリア様に捧げられた教会の数は、キリストを祭るものにひけを取らないくらい沢山あります。
イタリアの女性が強いのはとりわけ家庭においてであり、イタリアの家族主義は母親を中心に構成されています。
カトリック教とは
以前のカトリック教では、結婚を解消するのはほとんど不可能でしたが、1970年に離婚法が成立しました。
もっとも、カトリックの離婚法では離婚に色々と条件がついており、5年間の別居が成立条件となっております。
また、自ら命を絶った場合は、神から与えられた生命を自ら絶つ者として教会墓地に葬られず、昔には心臓に棒くいを刺されて路傍に埋められたそうです。
しかし、現在では世の中の流れと共に教会も変わり、流石に祈りを捧げられているそうです。
教会見学時の注意
- 教会は神聖なる場所です。お祈りをしている方々もいらっしゃいますので、フラッシュを焚いての撮影はやめましょう。人物を入れてポーズをとっての撮影もご遠慮ください。
- 男性は脱帽。
- 男女ともに、体を露出しすぎる服装は避けてください。(夏場のタンクトップや短パンなど)
- カトリック信者の人々は、教会へ入る時と出る時に祭壇へ向かって十字を切ります。観光客でさらに外国人である私たちはそこまでする必要はありませんが、出る時にちょっとだけ祭壇を振り返ってみる、といった仕草をすると、「外国人なのに、あの人たちはとてもよい教育を受けているのね。」という風に映るようです。ぜひこのような行為を心がけてみていただきたいと思います。
おわりに
教会には馴染のある人も、全くない人も、旅行などでイタリアを訪れる機会があれば、一度立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
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