バレンタインに和菓子ギフトを。京都で人気のかわいい和スイーツ特集

執筆者: 小倉 夢桜-Yume- 職業:和菓子ライフデザイナー・和菓子ライター
はじめに

こんにちは、和菓子ライフデザイナーの小倉 夢桜-Yume-です。


街並みは、色鮮やかなハートを中心としたバレンタインのディスプレイとなっています。
今回は、バレンタインをテーマにした可愛らしいお菓子たちをご紹介いたします。

 

 

恋文

みなさん、大切な方に想いを伝える為に手紙を書いていますか?
「メール…今はLINEだよ!」という方もいることでしょう。


昔は、ラブレター。
その昔は恋文。

そして、古くは懸想文と呼ばれていました。


懸想文は相手に対する恋心を和歌に詠み、手紙に書き、草木と一緒に渡したそうです。
手法は違っても、自身の想いを相手に伝える事は今も昔も変わりません。
薯蕷饅頭(じょうよまんじゅう)製のこのような恋文を受け取ったお相手は、思わず笑顔になることでしょう。

 

ときめき

こちらも薯蕷饅頭製のお菓子です。
一途に想う恋心を、上手く金箔をあしらい表現しています。

 

 

贈り物

外郎(ういろう)製のお菓子です。
可愛らしい包装紙の中には、どのようなプレゼントが入っているのでしょうか。

 

愛のブーケ

『こなし』と『きんとん』で花束を表現したお菓子です。
大切な方にプレゼントしたくなるお菓子です。

 

琳派をイメージしたお菓子

今年は、本阿弥光悦が徳川家康から京都鷹峰の領地を拝領し、400年。

京都では『琳派400年記念祭』のイベントが多く行われます。


琳派(りんぱ)とは、日本が創造した、世界に誇る最上の美の表現手法です。
代表的な美術家・工芸家には、俵屋宗達の「風神雷神図」があります。

 

琳派は『大胆かつ繊細』の一言につきます。
その琳派のイメージを取り入れたお菓子です。
チョコレートを外郎(ういろう)に餡を練り込んだ生地で包んでいる、斬新なお菓子です。

 

老松白鳳

こちらのお菓子は、私が考えたものです。

 

老松白鳳図からインスピレーションを得て

江戸中期に京都で活躍をした絵師、伊藤 若冲(いとう じゃくちゅう)。
その伊藤 若冲が描いた作品に老松白鳳図があります。

 

そこに描かれている白鳳、白羽の尾には、たくさんの赤や緑のハートが描かれています。
江戸時代からハートマークが用いられていたことに驚きを隠せません。

 

老松白鳳図

 

この白鳳という存在は、ひとつの時代が終わろうとしている時に現れるそうです。
時代が終わろうとも、変わろうとも愛する気持ちは不変です。
若冲は、この絵を見て、そのような想いを持って描いたのではないかと思いました。


純白の薯蕷饅頭を白鳳の白羽の尾に見立てて、描かれていたハートをきんとんで表現しました。

 

 

ときめき

こちらのお菓子も、私が考えたデザインです。


プレゼントする女性も、プレゼントされる男性も、あの頃のようにドキドキとトキメキ続けて欲しい。
そんな想いをお菓子で表現しました。

 

おわりに

最近では本命チョコや義理チョコだけではなく、友チョコや自分チョコまであるそうですね。


今回ご紹介させていただいたようなお菓子を参考にしていただき、ぜひ大切なあの人にプレゼントしていただければ幸いです。

 
 コラムニスト情報
小倉 夢桜-Yume-
性別:男性  |   職業:和菓子ライフデザイナー・和菓子ライター

京都五感処・京都Loversフォーラム代表。
『今だけ』『ここだけ』『あなただけ』をコンセプトにオフィシャルホームページ『きょうの「和菓子の玉手箱」』で京都の素敵な和菓子たちの世界を毎日お届け。
この2年間に自身が食べた和菓子の数は1000個を優に超える。

数々の和菓子を見て、食べて感じた経験を活かして、現在は和菓子関連のテレビ制作に協力。

みなさんに和菓子の素晴らしさを伝えて、より身近に感じていただけるような活動を目指しています。

【京都Loversフォーラム】オフィシャルHP
http://kyoto-lovers-forum.com/
【きょうの『和菓子の玉手箱』】オフィシャルHP
http://wagashi-no-tamatebako.kyoto-lovers-forum.com/

【京都Loversフォーラム】facebookページ
https://www.facebook.com/kyoto.lovers.forum
【きょうの『和菓子の玉手箱』】facebookページ
https://www.facebook.com/wagashi.no.tamatebako

 

 グルメ・レストランのコラム

 生活のコラム

 趣味のコラム