タイから学ぶ暑さ対策!水分補給・食事・服装などのセルフケアまとめ

執筆者: taeco 職業:タイ・バンコクアドバイザー
はじめに

タイバンコクでは、3~5月頃は「暑季」という季節にあたり、1年の中で最も暑くなります。

 


これからの季節、タイでも日本でも、季節によって暑さ対策を適切に行わなければなりません。

 

今回は、暑さゆえに生じやすい体調不良の防止方法です。

 

水分補給の方法

成人の場合、1 日の水分摂取量は約 2500ml、排泄量も約 2500mlとなっています。

1日当たりの水分量は、食べ物と飲み物から摂取することになりますが、暑い時期は、汗や皮膚から蒸発していく水分量が多くなります。

 

熱中症による死亡事故、中高年で多発する脳梗塞・心筋梗塞等も、水分摂取量の不足が大きな要因の一つと考えられており、これからの季節、意識的に、水分補給することが大切です。

 

 

水分補給に適さない飲料とは

ただ、水分が必要だからといって、冷たい水を一気に沢山飲むと、胃腸が冷え、消化能力を落とし、栄養分も吸収されにくくなります。

 

また、コーヒーや紅茶、カフェイン入のお茶、アルコールは、利尿作用が働くため、摂取した水分が排出されやすくなります。

 

さらに、冷たいスイーツやジュースは、糖分が多く含まれているので、食べ過ぎると糖質をエネルギーに変えるビタミンB1が不足してしまうと言われています。

 

効果的な水分補給の方法とは

効果的な水分補給の方法は、体を冷やさない常温の水、白湯、ノンカフェインのお茶を飲むことです。

 

そして、起床時・スポーツ中およびその前後・入浴の前後・就寝前、そして喉が渇く前など、こまめに水分を補給することを心がけましょう。

夏バテ防止に、しっかりとした栄養補給を

夏バテ防止には、栄養バランスが偏らないように、豚肉、豆製品、魚、夏野菜等、様々な食べ物をバランスよく摂取することが求められます。

 

食欲のないときは何を食べるべき?

食欲のない時には、生姜や唐辛子等の香辛料を使って食欲増進を図ることも効果的でしょう。

また、クエン酸を多く含むレモンや酢、梅干し、タマリンド等を摂取すると、疲労回復にも有効です。

 

 

体を冷やしすぎない工夫を

暑い所から冷房の効いた所への移動を何度も繰り返すと、自律神経がまいってしまい、めまいや食欲低下を招きます。

 

室温と外気の差を5°C以内が最適

体に負担がかからないよう、室温と外気の差を5°C以内にすることが望ましいとされています。

難しい場合は、ショール、ひざ掛け・カーディガン等で、冷えすぎないよう調節することを心がけると良いでしょう。

 

冷房より除湿をチョイス

じめじめした暑さをしのぐためには、冷房で温度を下げるのではなく除湿で湿度を(40~50%程度に)下げることも、快適に過ごす方法の一つです。

日差しから身を守る工夫を

急激な日焼けで、日光蕁麻疹等の症状を引き起こす方も見られます。
日差しの強い時間帯には外で歩くことを控えたり、直接日に当たらないよう心がけると良いでしょう。

 

物理的に光を遮る

例えば、強い直射日光から頭を守る帽子や日傘、目を守るサングラスやUVカット機能を備えたメガネ、肌を守る日焼け止めクリームや長袖等の服装、こまめに汗を拭くためのタオルが役に立つでしょう。

 

おわりに

これからの季節、少しでも、快適に過ごすためにも、暑さ対策をしっかりしておきたいものですね。

 

 
 コラムニスト情報
taeco
性別:女性  |   職業:タイ・バンコクアドバイザー

2011年10月~、夫の転勤で、タイのバンコクで暮らしています。
「taecoのバンコク日記」http://ameblo.jp/ta-eco/や「Food Decoration/フード・デコレーション/แกะสลัก」http://fooddecoration.blog.fc2.com/ を執筆。

学生時代&社会人時代は、国際的な開発・環境問題について学び、フィールドワークを通した調査研究等していました。主に、自然環境の再生や創造、環境教育についてが専門です。美しい自然や限りある大切な資源を未来の世代にも継承していくため、今後も、何らかの形で、情報発信や活動に関わることが出来ればと思っています。