タイ・バンコクの寺院観光。「黄金仏寺院(ワット・トライミット)」の歴史と訪問マナー

執筆者: taeco 職業:タイ・バンコクアドバイザー
はじめに

タイバンコク都内での寺院観光というと、下記の3大寺院が大変有名です

 

 

これらの3大寺院を巡るツアーも豊富にあり、タイやバンコクについて紹介するガイドブックに、掲載されていないこともほぼないでしょう。

 

そこで今回は、3大寺院を既に見られた方や、タイ・バンコクの歴史や文化を感じたい人にお勧めの寺院をご紹介します。

 

 

黄金仏寺院(The Golden Buddha Temple)

ご紹介するのは、タイ全土からも人が集まるようになった、1238年に建立の「黄金仏寺院」。

英語では「The Golden BuddhaTemple」、タイ語では「ワット・トライミット」と呼ばれます。

 

 

便利なアクセス

バンコクの中華街(ヤワラート)にあり、天気が良ければ、MRT(地下鉄)フアランポーン駅から10分程度で歩いていくことができます。

 

 

黄金の仏像

この寺院は、高さ3メートル、重さ約5.5トン、時価推定120億円の価値があると言われる、真の黄金の仏像が祭られていることで大変有名になりました。

 

実はカモフラージュされていた

この仏像は、700~800年前のスコータイ時代に造られましたが、ビルマ軍の略奪から逃れるために全身に漆喰が塗られ、普通の仏像であるかのようにカモフラージュされていました。

 

真の姿を知らしめた黄金の光!

かつては、廃寺となったワット・プラヤーグライに祭られていました。

1953年の寺院取り壊しに伴って寺院から運び出そうとした際、見た目とは異なる異常な重さでクレーンが故障。

その剥がれた漆喰の隙間から黄金の光が漏れ、発見されたという経緯があります。

 

一見の価値あり

中も外も黄金で作られた仏像を一目見ようと、現在も、多くの観光客や地元の人たちが訪問しています。

 

ワット・ポーに安置されている、全身が金箔で覆われた寝釈迦仏とは、また異なる輝きがあります。その輝きに包まれた仏像を拝んでみるのはいかがでしょうか。

 

外国人の黄金像拝観料:40バーツ(2015年5月末時点・1バーツ=約3.7円)
住所:Thanon Mittaphap Thai-China, Talat Noi, Samphanthawong, Bangkok, 10100, Thailand
電話:0-2225-9775
時間:8:00-17:00・無休

 

寺院訪問の際に気を付けたいこと
出掛けるなら早朝から

寺院巡りにあたっては、暑さ対策をしっかりしておきましょう。

午後になると、日差しは強く、車の渋滞等も多くなりがちなので、朝早くから出掛けるのがお勧めです。

 

 

身だしなみに注意 

寺院によって厳しさは異なりますが、ノースリーブ、ショートパンツ、ミニスカートや短パン、穴のあるパンツ、露出部分の多いワンピース等では入場できない場合もあります。

 

写真撮影OKかどうか確認を

寺院での撮影に関しては、撮影禁止の標識が設置されているか否か確認し、周りの人達の行動に倣うと良いでしょう。

 

スリや詐欺に注意!

また、観光客が多く尋ねる寺院では、信仰深い人も多い一方で、観光客を狙った詐欺的行為やスリも少なくありません。

実際、スリの犯人がその場で捕まるのを目撃したこともあるほどです。

 

親しげに話し掛けてくる人や、人が密集する場所での荷物管理にはくれぐれも気を付けましょう。

 

おわりに

タイには、有名な観光地が数多くありますが、ご紹介した寺院もぜひ訪れてみて下さいね。

 
 コラムニスト情報
taeco
性別:女性  |   職業:タイ・バンコクアドバイザー

2011年10月~、夫の転勤で、タイのバンコクで暮らしています。
「taecoのバンコク日記」http://ameblo.jp/ta-eco/や「Food Decoration/フード・デコレーション/แกะสลัก」http://fooddecoration.blog.fc2.com/ を執筆。

学生時代&社会人時代は、国際的な開発・環境問題について学び、フィールドワークを通した調査研究等していました。主に、自然環境の再生や創造、環境教育についてが専門です。美しい自然や限りある大切な資源を未来の世代にも継承していくため、今後も、何らかの形で、情報発信や活動に関わることが出来ればと思っています。