不妊原因の約20%は「PCOS」かも?妊娠したい女性が知るべき「PCOS」の症状・治療・予防方法 (1/2)

執筆者: 中村 あや 職業:妊活アドバイザー(不妊カウンセラー)
はじめに

妊活アドバイザーの中村あやです。

 

最近、生理不順、基礎体温がおかしい…と不安になっている若い女性が多くいらっしゃいます。
ダイエットなどによる「無排卵」などもありますが、一方で最近増えていると言われているのは
「多嚢胞性卵巣症候群」(PCOS)という症状です。

若い女性にも多く、不妊原因の約20%を占めるとも言われているのをご存知でしょうか?

 

 

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは?

このPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)には遺伝的なものを除いて、インスリン抵抗性(インスリンの作用が正常に働かないこと)を伴う場合があり、ライフスタイルや食生活が関係しているとも言われます。


卵巣の中にある「卵胞」を測る検査(AMH検査)をすると、一般的な年齢平均よりもPCOSの方は数値が異様に高くでます。
超音波検査をすると、卵巣の中に、小さな卵胞がたくさんあるのが確認できます。

 

不妊とPCOSの関係

PCOSで不妊になるケースは、「排卵してない」「排卵しにくい」という場合です。

なので、まずはちゃんと自分の力で「排卵している」か、を確認することが大切です。

 

基礎体温をつけていて2層になっていても、正確にはそれだけでは把握できません。

ちょっと怪しいなと感じたら、クリニックでの診断を仰ぎ、排卵の有無と合わせてその他のホルモン値の確認をしてくださいね。

黄体化ホルモン、血中男性ホルモンの値が高いことが可能性があるという診断基準になります。

 

PCOSの治療

PCOSは、いつ排卵しているのか読みづらかったりで妊娠しづらい、ということがあると思いますが、ちゃんと排卵があれば「自然妊娠」する可能性も高いと言われます。

 

 

排卵を促す治療法

クリニックでは排卵を促すためにクロミフェンなどのお薬やその他の排卵誘発(HCGなど)をされることが多く、施設によっては腹腔鏡手術を提案されることもあります。

旦那様の精子の状況、年齢のことも考えると、誘発で排卵が得られた後に人工授精をしてチャンスを高めましょう、といった提案をされることが多いかと思います。

ただし、排卵誘発で卵巣過剰刺激症候群(OHSS)などの副作用も心配なこともありますし、そのバランスが難しいこともあります。

そのため、簡単に自然妊娠する方がいる一方で、なかなか結果がでないという方もいて、不安がつきまとうと言います。

 

 

 
 コラムニスト情報
中村 あや
性別:女性  |   職業:妊活アドバイザー(不妊カウンセラー)

性の問題をポジティブに、男女で考えよう!
生殖医療について、日本ではまだまだハードルが高いイメージも多いかもしれません。
女性のライフプランニング、産める心と体づくり、夫婦生活や不妊治療についてわかりやすく伝えるコラムを書いていきます!

女のココロとカラダのセルフケア
Chaai-haat代表
http://www.chaai-haat.com

日本不妊カウンセリング学会会員
日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
タイ式ヨガ・ルーシーダットン講師
ベビーマッサージ講師
ブログ:http://ameblo.jp/chaai-haat/

 

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