はじめに

こんにちは、スキンケアカウンセラーの松原好克です。

 

前回は、「一般化粧品」についてご紹介しました。

今回は「薬用化粧品」についてご案内します。

 

 

薬用化粧品の効果効能の範囲

薬用化粧品は、育毛剤(養毛剤)・浴用剤・殺虫剤・薬用歯みがき類などが含まれる医薬部外品の一種です。
顔肌に使用する化粧品に関係が深い項目は、太字で記載します。

シャンプー
  • ふけ・かゆみを防ぐ。
  • 毛髪・頭皮の汗臭を防ぐ。
  • 毛髪・頭皮を清浄にする。


a. 毛髪・頭皮をすこやかに保つ。
b. 毛髪をしなやかにする。
※a、bは二者択一

 

リンス 

  • ふけ・かゆみを防ぐ。
  • 毛髪・頭皮の汗臭を防ぐ。
  • 毛髪の水分・脂肪を補い保つ。
  • 裂毛・切毛・枝毛を防ぐ。


a.毛髪・頭皮をすこやかに保つ。
b.毛髪をしなやかにする。
※a、bは二者択一

 

化粧水
  • 肌あれ。あれ性。
  • あせも・しもやけ・ひび・あかぎれ・にきびを防ぐ。
  • 油性肌。
  • かみそり負けを防ぐ。
  • 日やけによるしみ・そばかすを防ぐ。
  • 日やけ・雪やけ後のほてり(を防ぐ)。
  • 肌をひきしめる。肌を清浄にする。肌を整える。
  • 皮膚をすこやかに保つ。皮膚にうるおいを与える。

 

クリーム、乳液、ハンドクリーム、化粧用油
  • 肌あれ。あれ性。
  • あせも・しもやけ・ひび・あかぎれ・にきびを防ぐ。
  • 油性肌。
  • かみそりまけを防ぐ。
  • 日やけによるしみ・そばかすを防ぐ。
  • 日やけ・雪やけ後のほてり(を防ぐ)。
  • 肌をひきしめる。肌を清浄にする。肌を整える。
  • 皮膚をすこやかに保つ。皮膚にうるおいを与える。
  • 皮膚を保護する。皮膚の乾燥を防ぐ。

 

ひげそり用剤
  • かみそりまけを防ぐ。
  • 皮膚を保護し、ひげを剃りやすくする。

 

日やけ止め剤
  • 日やけ・雪やけによる肌あれを防ぐ。
  • 日やけ・雪やけを防ぐ。
  • 日やけによるしみ・そばかすを防ぐ。

※作用機序によっては「メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ。」も認められます。

  • 皮膚を保護する。

 

パック
  • 肌あれ。あれ性。
  • にきびを防ぐ。
  • 油性肌。
  • 日やけによるしみ・そばかすを防ぐ。

※作用機序によっては「メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ。」も認められます。

  • 日やけ・雪やけ後のほてり(を防ぐ)。
  • 肌をなめらかにする。
  • 皮膚を清浄にする。

 

薬用石けん(洗顔料を含む)

殺菌剤主剤のもの(消炎剤主剤をあわせて配合するものを含む)

  • 皮膚の清浄・殺菌・消毒。
  • 体臭・汗臭及びにきびを防ぐ。

 

消炎剤主剤のもの

  • 皮膚の清浄、にきび・かみそりまけ及び肌あれを防ぐ。


(注)上記に関わらず、化粧品の効能効果の範囲のみを標榜するものは、医薬部外品としては認められません。

薬用化粧品の効果効能 ポイント1 「一般化粧品との相違点は少ない」

一般化粧品と薬用化粧品の効果効能の範囲をよく比べてみると、実はほとんどが重なっており、薬用化粧品のみに独立しているものは、次の通りです。

  • 「にきびを防ぐ」が、「化粧水・クリーム・乳液・ハンドクリーム・化粧用油」に認められる。
  • 「皮膚の殺菌・消毒」が、「薬用石鹸」に認められる。
  • 「体臭を防ぐ」が、「薬用石鹸」に認められる。

 

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