トイレの失敗や突然噛む。飼い犬の問題行動は病気のサインかも。
トイレの失敗、水をよく飲む、突然噛むようになったなど。飼い犬の問題行動は、愛犬からの病気のサインかも。かわいいペットの心と身体ケアのため、病気の症状やしぐさを見ていきましょう。
吠えや噛み、トイレがうまくいかないなどの、犬の問題行動。
多くはトレーニングすることによって改善してきますが、中には体の中での異変が原因で、問題行動として現れることがあります。
今回は、「もしかしたら病気なのかも?」という、愛犬からのサインについてお話します。
室内飼育をしている場合、室内で決められたトイレでするか、外に出た時に排泄をするように教えてあげることで、多くの犬は「家の中(カーペットやソファなどの上)では排泄しない」ことを学習してくれます。
ですが、体の中で異変が起こっていることにより、トイレトレーニングできていた犬であっても、突然失敗をすることがあります。
内臓・脳・ストレスなどがあり、ホルモンの影響で多飲多尿になった、糖尿病や腎臓病で尿が増え、我慢できなかったことなどが考えられます。
トイレの失敗に加えて下記の症状がひとつでもあれば、すぐに動物病院で相談した方が良いでしょう。
- 以前と比べて水を飲む量が増えた
- 体重1キロあたり100CC以上の水を一日に飲んでいる
- 痩せてきた
- おしっこの色が薄い
- おしっこの体勢をしているのに、少ししか出ない
ブラッシングやシャンプー、抱っこなど日常の動作をする中で、突然豹変して咬んだり、攻撃したりしてくる場合。
多くの場合は、少しずつ信頼関係を築いていけばクリアできるのですが、トレーニングをしても全く改善してこないケースには、実は体の異変が隠れているのかもしれません。
例えば椎間板ヘルニアなどで痛みがある時や、お腹が痛い時には、触られると怒ることがあり、時にはオーナーさんであっても噛みつかれることもあります。
物理的に痛い、不快というだけではなく、てんかんなどの発作症状で攻撃行動が現れることがあると言われています。
「問題行動なのか、病気なのか?」「トレーニングで直るのか?」という判断を、素人が行うのは非常に難しいことで、危険です。
特に「今までは大丈夫だったのに」というケースでは、オーナーさんが焦ってトレーニングを依頼することで、病気を悪化させてしまうケースも起こり得ます。
初めて犬と暮らす方は、「?」と思ったら、まずは信頼できるかかりつけの獣医さんに相談してみましょう。
きちんと勉強している訓練士やトレーナーであれば、犬の病気についての知識を持っているはずです。
なんでもトレーニングで直そうとして、体罰を用いたりすることで、余計に悪化させてしまったり、最悪の場合、命に関わる状態になることさえあるのです。
このことを、犬と暮らす全てのオーナーさんに知っていただきたいと思います。
|
|
「イヌと人の笑顔を少しでも増やす!」という目標のために、
Vancouverへ渡航。
現地のドッグトレーナー養成学校で、「おやつや体罰を使わない」
オーナーさんとイヌの絆をつくる というトレーニング方法を学ぶ。
卒業後はドッグウォーカーや、Dog daycare
(犬の預かり施設)に勤務。
帰国後、動物病院での業務を経験。
Dog indexドッグトレーナー 神奈川担当として活動中。
神奈川県内の動物病院にてパピー教室、相談会を担当。
*College of Canine Behavioral Science(Vancouver, Canada)卒業
*動物看護師統一認定機構認定 動物看護師
*愛玩動物飼養管理士
*愛犬飼育管理士
パートナー犬は、2011年生まれのシェルティー。
Kiitos(キートス)♂です。
|
|