イギリス・ロンドン市内の歩き方!横断歩道を安全に渡るための交通ルール

執筆者: Grapefruit Moon
はじめに

イギリスは日本と同じく車は左車線運転ですので、歩行者として歩いていても日本のルールとほぼ変わりません。
横断歩道が主に2種類あり、どちらもよく見かけますのでルールを把握しておきましょう。

Zebra Crossing(ゼブラ・クロッシング)

ゼブラ・クロッシングとは、歩行者横断用の信号機が設置されていない横断歩道のことを言います。
このゼブラクロッシングの手前には必ず白黒のポールが立っており、黄色のランプが点灯しています。


ゼブラ・クロッシングの横断マークの手前には、運転者にもうすぐゼブラクロッシングが近づいているという注意を促すために、車道の端にジグザグのラインが引かれています。

 

 

歩行者優先

ゼブラクロッシングは歩行者優先となっているので、歩行者は注意しながら横断することができます。
日本でも信号機のない横断歩道は歩行者優先ですが、イギリスのゼブラ・クロッシングでは歩行者優先が徹底されています。

 

渡るタイミング

ゼブラ・クロッシングは、慣れるまで渡るタイミングが分からず躊躇してしまいがちですが、渡る際左右を確認し車が減速しているのが見えれば渡る準備をしましょう。


ルール上は、ゼブラ・クロッシングに既に人が渡り始めている場合は車は必ず停車しなければならないことになっていますが、注意散漫なドライバーももちろんいますので、注意しながら渡ること。

怖い場合は車が完全停止してから渡りましょう。

ちなみに、ビートルズの有名なAbbey Roadのアルバムのジャケットで、メンバーが横断している横断歩道はゼブラ・クロッシングです。

 

 


Abbey Roadのこの有名なゼブラ・クロッシングは交通量が多い場所にあります。

もしビートルズと同じポーズで写真を撮ろうと思っている方は、交通の妨げにならないようできるだけ車のいない間に短時間で行って下さい。

Pelican Crossing(ペリカン・クロッシング)

ペリカン・クロッシングとは「PEdestrian LIght CONtrolled」の略で、歩行者用の押しボタン信号機付横断歩道のことです。

 


こちらは、日本のルールと同じく歩行者用の信号が青になってから渡るというもの。
イギリスの法律上では、黄色信号が点滅中に歩行者がいれば歩行者優先ということになっていますが、黄色信号点滅中に発進してくる車が多いので歩行者用の信号が点滅し出してから渡る際は十分注意して下さい。


最近サイクリストが急増しているイギリスでは、このペリカン・クロッシングで、歩行者用の信号が青にもかかわらず無視して車道を突っ切る、ルール違反のサイクリストをよく見かけます。


ちなみにイギリスでは、サイクリストは車道をかなりのハイスピードで走りますので、ペリカン・クロッシングを渡る際にも左右をしっかり確認し、十分注意しましょう。

 

赤・青・黄の呼び方

ちなみに赤青黄の信号の英語の呼び方は下記の通り。

 

  • 「赤」信号=Red Light
  • 「青」信号=Green Light
  • 「黄色」信号=Amber Light

 

おわりに

イギリスでは赤信号でも車が来ていなかったら渡ってしまおうという傾向があります。

横断歩道以外の場所で横断している人や、横断歩道でも信号無視をする人をよく見かけます。

 


信号無視で横断歩道を渡ろうとしている人につられて、確認せずに渡ろうとすると、車だけでなくサイクリストとの衝突などにも繋がり大変危険です。


特にロンドン市内は歩いて回れる範囲が広いので、安全に楽しく観光地を回れるよう、交通ルールを覚えておきましょう。

 
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