小学校低学年から矯正をスタート
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| 種類:普通の日記
| 作成日:2018/03/09 12:54
田中宏子さん(仮名)が初めて当院にやってきたのは大学1年生のとき。そこで「矯正したはずの歯並びが悪くなった」という相談を受けました。聞くと宏子さんは子どものころから歯並びが悪く、小学校低学年から地元の歯科医院で歯列矯正をしていたそうです。最初は小さすぎるあごを広げるため、取り外し可能な入れ歯のような器具の装着からスタート。次に骨の成長を抑えるためのヘッドギアのようなものをつけ、その後永久歯に生え替わったあとは、歯一つひとつに固定式のブラケットをつけ通常のワイヤー矯正に移行したといいます。歯科用 セメント
矯正装置が外れたのは高校2年生で、それから1年間は後戻り防止の保定装置もつけました。つまり、歯列を治すために11年間も頑張ったのです。その間は虫歯や歯周病にならないように注意しなければならないうえ、思春期には矯正器具のせいで嫌な思いもしたそうですが、そのかいあってきれいな歯並びを手に入れました。
宏子さんはその後、大学入学をきっかけに実家を離れ上京しそのまま都内に就職。そうして定期検診には行かなくなったのでした。
そして宏子さんが帰省したある時、お母さんから「あなた、歯並びガタガタになってない?」と衝撃の一言を告げられたのです。確かに、以前と比べ下の前歯が少しねじれ、かみ合う上の前歯もやや前に出てきている。あんなに苦労したのになぜ……と宏子さんは絶望した様子で当院を受診したのでした。
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