米で心臓移植の中川西祐綺ちゃん死去　支援団体「生き抜いた」  -  Latte

　米国で心臓移植手術を受けて帰国後、大阪府内の病院で治療を受けていた棚倉町の中川西祐綺（ゆき）ちゃんは２１日午後８時４７分、父純一さん（３０）、母かおりさん（２９）ら家族に見守られ死去した。２歳だった。歯科用インプラント機器

　昨年７月の移植手術後、順調に回復した祐綺ちゃんは１月に帰国。成田空港では純一さんに手を引かれ、自分の足で歩くなど元気な姿を見せていた。しかし、渡航前も入院していた大阪府内の病院で経過観察中、腸管に炎症の疑いがあることが分かり、詳しく検査を受けたところ、リンパ節に腫瘍が見つかった。腫瘍を小さくする薬の投与や、透析を受けるなど懸命な治療が続けられていたが、最期は家族に見守られながら息を引き取った。心電計

　回復が順調なら帰国から数週間で退院し、半年後には地元棚倉町に戻るはずだったが、かなわなかった。支援団体「ゆきちゃんを救う会」顧問の藤田幸秀さん（３２）は「亡くなったのではなく、ここまで生き抜いたと思ってほしい。支援してくれた皆さまに感謝を伝えたい」と話した。

　祐綺ちゃんは２０１６（平成２８）年７月に難病の拡張型心筋症と診断された。米国への渡航費や病院に支払う保証金、手術費などを準備するため、救う会が同１１月から県内外に寄付を呼び掛けた。昨年５月に目標額の２億９千万円を達成して同６月に渡米、同７月に手術を受けていた。

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