歯、歯ぐき、舌 清潔に保って
公開範囲:公開
| 種類:普通の日記
| 作成日:2018/04/23 17:50
誤嚥性肺炎の予防で、口腔ケアの重要性にいち早く着目した静岡県長泉町の歯科医師、米山武義さん(63)に、アドバイスをしてもらった。【有田浩子】 歯科用オイルレス
要介護高齢者への口腔ケアが徹底していたスウェーデンで学び、帰国して1980年代に特別養護老人ホームで実践すると、誤嚥性肺炎になる高齢者が2年間で4割減った。口の中の細菌が肺に入り込んでしまうことは分かっていたが、口腔ケアをすれば肺炎の発症リスクが下がることを科学的に証明できた。レジン材料
誤嚥性肺炎は主に、(1)胃の内容物が逆流する(2)せきをしたり、むせたりする際に食べ物が気管に入る(3)知らないうちに気管に飲食物や唾液が入る--ことが原因で起きる。予防の基本は、歯や歯ぐき、舌を清潔にし、口の中の細菌をコントロールすること。食べ物を食道に送り込む「嚥下反射」、気管に入っても異物をはき出そうとする「咳(がい)反射」という力を鍛えておくことも重要だ。
長期的に口腔内の管理をすれば、100%とまでいかなくても、在宅でも施設でも肺炎は防げる。歯科医、歯科衛生士に限らず、家族や医師も予防の意識を持つことが大切だ。高齢者の口腔ケアの最終目標は「自分の口で食べる」。それは生きる意欲にもつながるからだ。
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