luccye さんの日記

 高齢者、療養の質を向上

公開範囲:公開  | 種類:普通の日記  | 作成日:2018/04/23 17:53

 超高齢社会を迎え、在宅で療養する高齢者はさらに増えることが見込まれる。介護施設や自宅での口腔(こうくう)ケアは、誤嚥(ごえん)性肺炎の予防や、食べたり話したりする機能の維持に重要だが、不適切なケアはかえってリスクを高める。専門家を含む多職種の連携が鍵を握っている。【有田浩子、堀井恵里子】  マイクロ モーター

 

施設で実践、肺炎の入院半減

 「入れ歯を取りますね」。洗面所の鏡に向かうお年寄りの耳の近くで、職員が声をかけた。福岡市西区の特別養護老人ホーム「マナハウス」。職員が訪問歯科医から受けている口腔ケアの実習指導の一場面だ。小型集塵機

 

 入れ歯を丁寧に洗い、よく絞ったスポンジで舌の汚れを取り、続いて歯磨き。さらに舌のリハビリ、頬のマッサージと、手順通りに進める。約10分で一連のケアを終えた。

 

 福岡市内では、マナハウスを含む7カ所の介護施設が、福岡歯科大の滝内博也助教(高齢者歯科)が進める「誤嚥性肺炎ゼロプロジェクト」に参加している。介護施設では普段から入所者の口腔ケアが求められ、介護報酬上も歯科医や歯科衛生士の訪問が認められている。だが、職員に注意点をまとめた書面が渡されているだけのケースも多く、施設側には専門家との連携をより深めたいというニーズがあった。

 

 滝内助教が大切だと考えているのは、(1)介護職員の負担が過度にならない(2)全職員が同じ水準で実践できる--の2点。ケアは週2回と決め、使う器具も全員同じものにした。

 

 研修を重ね、昨年8月から始めると、効果がはっきり表れた。今年2月までの7カ月間に肺炎で入院したのは定員69人に対し4人(延べ日数116日)で、前年度同期(9人、261日)と比べて人数、入院日数とも半分以下になった。同時期にケアを始めた5施設で肺炎以外も含めた全体の入院日数を比較しても、前年度より2割以上減った。

 

 入院の減少は、入所者の生活の質の向上だけでなく、施設運営の安定や患者の医療費負担の軽減にも役立つ。小金丸誠施設長は「食事量が増えることで低栄養が改善し、肺炎以外の病気の減少にもつながれば」と意気込む。マナハウスでは、口腔ケアのリーダーとなる職員を養成し、入所者の口の健康状態が改善したかを点数で評価できる「アセスメントシート」も導入している。滝内助教は「ケアの技術を一定に保つために、歯科医や歯科衛生士の継続的な指導などが欠かせない」と指摘する。

 

https://blogs.yahoo.co.jp/uraeloene/18495433.html

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