高齢者に誤嚥が増加する原因とは?予防には口腔衛生管理が極めて重要
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| 種類:普通の日記
| 作成日:2018/05/15 15:45
高齢者に誤嚥が増加する原因としては、加齢に伴う筋力の低下、脳梗塞後遺症など病気の影響による飲み込む機能(嚥下機能)の低下、そして誤って気管に入った唾液などをせき込んで外に押し出す咳反射の低下が関係している。歯科インプラント
さらに、食細りなどの生活に起因した体力の低下や、ストレスや糖尿病の悪化、そして特に、免疫抑制効果を有する悪性腫瘍薬の副作用によって免疫力が低下すると、肺炎の発症リスクは高くなる。
加えて、高齢者は抗菌作用や自浄作用を有する唾液の分泌量が少ないことも、誤嚥性肺炎が多い原因の一つとなっている。歯科用インプラント機器
通常、口の中には歯周病原菌を含む非常に多くの細菌が存在するが、唾液が有する抗菌作用や自浄作用によって口腔内の細菌数は一定数に抑えられる。
しかし、加齢とともに唾液の分泌量は減少するため、高齢者では口腔内が乾きやすく、歯周病原菌が増殖しやすくなるのだ。
特に、歯磨きがおろそかであったり、口の中の清掃が行き届かなかったりなど口腔衛生管理が不十分であれば、口の中の細菌数はさらに増加し、その結果、誤嚥性肺炎のリスクも増大することになる。この事実は、臨床研究からも明らかとなっている。
口腔ケアが不規則だった集団は、毎食後に口腔ケアを行っていた集団と比較して、肺炎の発症率が有意に高いという結果が出ているのだ。
これを裏返すと、管理された良好な口腔内環境は高齢者の肺炎の予防に効果的であるということを意味する。口腔内の細菌が減少すると、肺の中に垂れ込んでしまう歯周病原菌も減少するため、誤嚥性肺炎の発症リスクは軽減されるのである。
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