「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」(新井紀子著、東洋経済新報社)
公開範囲:公開
| 種類:普通の日記
| 作成日:2018/09/21 12:05
人口減少が本格化しつつある中、今、どこでも、どの業界でも、人手不足が深刻である。とりわけ医療福祉分野の悩みは深い。施設は空いているのにスタッフが確保できずに、利用者の受け入れができない事業所も増えている。将来の見通しはさらに厳しく、現在でも、全就業者8人に1人が医療福祉サービスに従事しているのに対し、2040年には、5人に1人にまで増えると見込まれている。評者が入省した30年以上前には20人に1人も満たなかったことを考えると隔世の感がある。歯科用インプラント機器
さすがに社会の担い手のうち、5人に1人を医療福祉分野で独占してしまうような事態は非現実的だとして、ICT(情報通信技術)、AI(人工知能)、ロボットなどの技術をフル活用するなどして、人手のかからない現場を実現するべく、本格的な取組みが進められている。心電計
既に、センサー技術などは実用化され、介護施設などの夜勤の負担軽減に役立っているほか、画像診断の領域などでは、AIの実用化も視野に入ってきている。人手確保が深刻な状況だからこそ、「テクノロジー頼み」という感がなきにしもあらずだが、業界では半信半疑ながらも期待する声が強い。
果たして、AIやロボットといった技術は、どこまで実用化が期待できるのかといった関心から、本書を手に取った。
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