透明マウス・ピースを使う矯正治療、最新技術は?
Q 一般のワイヤー矯正治療の代わりに透明マウス・ピースを使う矯正治療が増えているようですが、このような新しいタイプの矯正治療は常に改善されているのでしょうか。歯科矯正における最新技術を教えてください。
(28歳会社員=女性)
A 透明マウスピースを使った歯科矯正を「インビザライン」と言います。オーストラリアでは、日本でのインビザライン矯正治療に比べて3~5割近く安く治療が受けられるという利点から、ここ10年ほどで多くの日本人に利用されています。このインビザラインは、速いスピードで技術開発が進んでいる分野であり、今回はその最新情報を踏まえて説明していきます。歯科口腔内カメラ
日本、オーストラリア共に99.9パーセントの歯科クリニックでは、未だに患者の歯並びの型を取り、インビザライン本社のあるアメリカに型を送り3Dを作成するという作業をしています。しかし、最新技術を採用している歯科医院では、クリニック内に歯型を作り出す3Dスキャナーが設置されているところもあり、インビザライン治療を通常より早いペースで行うことが可能です。また、インビザライン治療の3Dアニメーションを作成することで、治療をより的確に進められるようになっています。歯科インプラント
日本ではオーストラリアと比べると2年ほどの遅れが生じていると言われていましたが、最近では少数のクリニックで3Dスキャナーを取り入れる予定が立っているようです。
このように的確でスピーディーに矯正治療を進めることの出来るインビザラインですが、検診の後で、歯並びが悪すぎてインビザラインでは矯正出来ないと断られるケースも少なくないようです。しかし、これはインビザライン治療を行っていないクリニックや、インビザラインに慣れていない医師に多く見られることなので、他のクリニックへセカンド・オピニオンを求めに行くことをお勧めします。
インビザラインの治療を決めた場合、その後は下記のようなプロセスを経て進んでいきます。