もっと体を快適に!「重心移動」を意識すれば、日常動作が楽になる
重いものを持ち上げたり、介護で寝ている人の体を起こしたりするときには、大きな力が必要。そんなとき「重心移動」を意識すると、もっと楽にできることも。肉体的負担が減り、ケガの防止にもなります。
こんにちは、梅田整体療院の院長の梅田孝男です。
みなさんは、日ごろどれだけ"重心移動"というものを意識しているでしょうか?
実は、どのような動作においても、この重心移動というものは関わっています。
むしろ、無意識にしていることのほうが多いかもしれませんね。
では、日ごろ無意識にしている重心移動には、どんなものがあるのでしょうか。
一番身近なところでは、「歩行」が重心移動です。
立っているところから前に移動する、体重のかかりがその場にあったものが、前に移動していくことで、前への重心移動となります。
また、「寝返り」も同様です。
それまでの寝ている体勢からどちらかに体勢を移動させる、右に寝返れば右への重心移動、左に寝返れば左への重心移動ということです。
簡単に言いますと、それまでの姿勢や体勢から次に向かう方向へ体が移動すれば、それは重心移動ということになります。
つまり、体重のかかるところが移動することが、重心移動なのです。
例えば、大きな水たまりがあって、勢いをつけないでまたぐ、もしくは飛び越えるとしたら、どのようにしますか?
おそらく、正常歩行のような手足が交互に出るようなまたぎ方ではなく、体を少し横向きにして、同じ側の手足(右足を踏み出したなら右手)を同時に出してまたぐと思います。
いわゆる同側歩行と同じ体の使い方です。
また、階段を2段飛ばしで上がっていくときも、同様に同側歩行になっているはずです。
上げた膝に同側の手をかけて、片側に体重をかけて上がっていくと思います。
上の2つの例では、後足から前足に、上半身も含め左右への重心移動が行われていることが分かります。
前の2つの例のように、通常の動作では「ちょっと大変」と思われるような大きな力が必要な動作においては、より力が発揮しやすい体の使い方を意識することが大切です。
体重の移動を利用して動作することは、肉体的負担を減らすことにつながります。
腕力や足腰だけで持ち上げるのではなく、体重を後にかけるように意識すると、持ち上げやすくなります。
引っ張るのはなく、体が後に倒れるくらいの意識を持ちます。
体重を利用して引くほうが楽ですし、力もより発揮できます。
このことを意識すると、介護で寝ている人の上体を起こしてあげるようなときにも役立ちます。
対象物を自分の軸に近づけないと、腰を痛めてしまいますのでご注意ください。
すべての動作には重心移動が伴い、上下左右、さまざまな方向に移動しています。
スポーツの世界ではどのような競技であれ、重心移動は非常に重要で、パフォーマンスのレベルアップに欠かせない要素です。
また、日常生活の中でも、そうした重心移動を意識することや、体重を利用することは、快適に体を使うことにつながり、ケガの防止にもなります。
何か動作をするとき、「どう体を動かせばいいのか」と考えるクセがつくといいですね。
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群馬県高崎市の、梅田整体療院の院長として、日々施術をしております。
2000年3月に独立開業。整体、カイロ、東洋医学の他、筋肉反射療法や気エネルギー療法の気導術を習得。症状をなるべく速く、少ない回数でよくしたい気持ちで、ご対応させていただいております。
施術現場で起こる不思議な現象に、多くの体のことを学ばさせていただいてます。これまでの常識や知識ではなく、施術から得られた人の体の本質を、皆様のお役に立てるようお伝えしたいと思います。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
施術録や日記等をお伝えしていますブログ「梅田整体療院のツッパリ解消ロックンロール」もご覧になってください。
http://umedaseitai.seesaa.net/
厚生労働大臣認可 日本健康サポート協同組合会員
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