「ネット・スマホ依存症」チェック!”自分は大丈夫”と自覚のない依存者が急増中…
実は、あなたも依存症?インターネットやスマートフォンに依存している自覚のない依存者が増えています。仕事や生活に支障が出て病院での治療が必要になる前に、自分の依存の度合いをセルフチェックしてみて!
こんにちは。メンタルケア心理士の桜井涼です。
近年、インターネット環境が良くなり、多くの人がスマートフォンを活用しています。
仕事や遊びなど、多岐にわたって使うことができる、とても便利なものですよね。
そんな中、「ネットに接続していないと不安」「スマホを忘れたら遅刻してでも取りに戻る」といったネット・スマホ依存者が増えていることが問題視されています。
ところが、実は依存の度合いが進んでいるにも関わらず、自分がネット・スマホに依存しているという自覚がない人も、結構多いようです。
今回は、どこからがネット・スマホ依存なのか、判断する目安やセルフチェックする方法をご紹介します。
近年、インターネットは発展を遂げ、ぐんと普及も進みました。
これに加えて、パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットなどの端末機器も大きく進化し、どんどん便利になってきています。
ネットに繋がることで、さまざまな情報が得られたり、サービスを利用できたりすることから、「ネットは、とても便利で楽しいもの」という位置づけになっています。
ただ、その一方で、ネット依存の現状についてさまざまなことがわかってきています。
20歳以上でネット依存が疑われる人は、全国で270万人にのぼると推計されました。
また、中高校生の依存は、全国で推計51万8千人にのぼることがわかっています。
現在では、もっと人数が増えているとされています。
●神奈川県横須賀市にある久里浜医療センターのネット依存治療研究部門で行われた2008年の調査より
●厚生労働省研究班で行われた2013年の調査より
長時間、連続した状態でオンラインゲームを利用して死亡する事故が起きていて、大きな社会問題になっています。
ネット利用に長時間を費やしてしまうことから、夫婦関係の悪化や仕事への支障(解雇など)が起きています。
依存症とは、「過剰に欲してしまうために、それがないと不安な気持ちになってしまう」という心の病気です。
次のような人は、ネット・スマホ依存症になっている可能性があります。
- ネットに繋げることができないと不安な気持ちになってしまう
- スマホを忘れたら、遅刻してでも取りに戻る
このような気持ちを抱くだけでなく、利用状況が多いと、仕事(学校)や日常生活に支障が出てきてしまうような状態も同様のことが言えます。
ネット・スマホ依存症の怖いところは、自分で認識していないケースが多い点です。
自分で気づかないために、依存症を進行させてしまうことが往々にしてあるのです。
自分では「依存なんかしていない、いつでも止められる」と思っている人は、一度【ネット依存のスクリーニングテスト】で確認してみることをお勧めします。
以下のサイトでは、世界的によく使われている2種類のスクリーニングテストが用意されています。
依存の程度などを自分の目で知っておくのに役立ちます。
【参考情報】ネット依存のスクリーニングテスト - 久里浜医療センター
http://www.kurihama-med.jp/tiar/tiar_07.html
※こちらは、神奈川県横須賀市にある「久里浜医療センター」のネット依存治療部門(TIAR)が、開発者である韓国情報化振興院(National Information Society Agency)より許可を得て翻訳・使用しているものです。
診断結果を見て、自分がどのような状態にあるのかを知り、ネットやスマホに依存しているかもしれないということを認識するだけでもまったく違います。
可能性があるかもしれないという指針になれば、自らセーブすることに繋がるのではないでしょうか。
ネット・スマホ依存は、心と体に大きな影響を与えます。
そのため、日常生活や人間関係などにおいて、支障が出てきてしまいます。
自分がどういう状況であるかをしっかり理解することを大切にして欲しいと思います。
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