いつもと違う構図・視点での撮影はいかが?撮影の際に簡単に構図を変更するアイディア

執筆者: colonna
はじめに

写真の構図はそれだけで語り始めたら本ができるくらい奥深いもので、プロの写真家さんに聞いても人数分だけ持論があるでしょうし、そんなの感性に決まってるよ、話しても無駄だよ。って方もいます。
ここでは、そこまで芸術的ハイレベルは話は置いといて、自分の写真がどれも同じようで面白くないなという時のバリエーションを紹介します。
いろいろ覚えたり、それ用の機材を用意したりする必要のないものなので安心してください。

 

タテ位置

カメラを横位置で構えて真ん中に被写体があってピントをそこに合わせてあるのを、日の丸構図と呼ばれています。写したいものの真ん前に行ってバランス良い大きさで取れば自然とこうなりますし、黙ってると真ん中にピントが合うカメラが多いからこの構図はとてもよく見ます。初心者っぽいとか言う意見を持っているひともいるにはいますが、ストレートに撮りたいものが伝わるからプロも多用します。
もし、縦位置をあんまり使わない人はあえて縦位置でこの日の丸構図を試してみてください。ちょっとだけ気分が変わります。

アスペクト比(縦横比)を変える

設定で縦横比を変えてみましょう。映画のスクリーンのように横長にしたり、それをそのまま縦にして細長い掛け軸みたいにしたり、正方形にしてトイカメラにしたり。
要は上下や左右をカットして写る範囲を制限してるんですけど、それによる印象の違いは結構大きいです。あと、この構図だから撮りたいと思うシャッターチャンスもあるかもしれません。とにかくマンネリ一歩打破です。

斜めに構える

水準器という周辺機器がありますが、逆にカメラは水平でなくても撮れます。ここはひとつ大胆に斜めにして撮ってみましょう。
これは仕上がりを見るからに変わっているなと思いますし、躍動感とか不安定感が簡単に演出できます。
意外と見落としがちなのが、広角レンズを使っても夜景と月が同時に写せない…みたいなときにカメラを斜めにしたら入ったりします。長方形の長辺よりも対角線が長いからです。

トリミング

最後はちょっと人によってはパソコン上で加工する内容なので簡単構図のアイデア番外編ですが、さっき出てきたアスペクト比を変えることもできるし、必要ない部分をバッサリトリミングすることもできます。ソフトによっては傾けたりもできます。
撮ってはみたけど今ひとつ工夫を加えたいときに試してみると見違えるかもしれません。

最後に

写真は簡単に試行錯誤ができるお手軽な表現手段です。
それほど大変でない簡単な構図のバリエーションを固定観念にとらわれず増やしておくことは、きっと表現の幅を広げてくれますよ。
みなさんカメラライフを楽しんでくださいね。