古雑貨カフェ「木琴堂」おすすめの、文房具を取り入れたスローな暮らし-白いインクのペンで遊ぶ-

執筆者: 猫町フミヲ 職業:古雑貨カフェ経営
手書きを楽しもう

パソコンやスマホで大抵のことができるようになってしまった今日この頃。

何かを手書きする機会はすっかり減ってしまったように思います。
その一方で、魅力的な筆記具の新商品が次々に発売されたり、「美文字」ブームがあったりと、まだまだ「書く」ことのおもしろさを私たちは忘れていません。


そこで今回は「手書きを楽しむ」ことを再確認するために、いつもとはちょっと違った工夫をしてみたいと思います。

白いインクのペンで書く

今回おすすめしたいのは「白いインクのペン」で書くこと。

白と黒が反転するだけで印象ががらりと変わるおもしろさ、そしてその楽しさに「きれいに書かなければ」という気持ちが軽くなっていく効果。
この2つを楽しんでみたいと思います。

 

 

「色の白いは七難隠す」などと昔から言われますが、「文字の白いもまた七難を隠す」のです。
それを具体的に見ていきましょう。

どんなペンで書くか

白いインクのペンといってもいろいろあります。

黒い紙に書くのであれば、白い色鉛筆や白いクレヨンも候補に挙がってきます。
マーカー類にも極細から極太まで水性、油性ともにいろいろあります。
が、ここでは使い慣れた細さのボールペンを例に挙げて説明しましょう。

比較的入手しやすく、私自身が実際に使い比べたのはこの3本。
左からPILOTのジュース0.5三菱鉛筆のシグノエンジェリックカラー0.7、同じく三菱鉛筆のシグノ太字1.0

 

 

これらはそれぞれに良さがありますが、百聞は一見に如かず。
上からPILOTのジュース、三菱鉛筆のシグノエンジェリックカラー、三菱鉛筆のシグノ太字。

 

 

まずPILOTのジュースは、何よりも細い字が書けるという利点があります。
が、色が薄いのが玉に瑕。
その点、三菱鉛筆のシグノエンジェリックカラーは線幅が太い分、もう少し濃い白になるように思います。
一番濃く白く書けるのは三菱鉛筆のシグノ太字ですが、いかんせん太字なのでいつもよりも大きな字になったり、細かい字がつぶれてしまったり。
これらの中で用途や紙との相性、そして自分の使いやすいものを選ぶといいと思います。

ちなみに私は少々字がつぶれても濃くはっきりと書けるシグノ太字を愛用しています。
白い字で書くという「非日常」をより味わえる、たっぷりとした線幅と白の濃さが好きです。

どんなものに書くか

次に、どんな紙やノートに書くかということについて見ていきましょう。

インクが白いわけですから、色の濃い紙であれば何でも映えるわけですが、白いインクのペンにぴったりのノートやレターグッズもあるんです。

まずこちら。
エトランジェ ディ コスタリカ「ブラン・ド・ノワールリングノート」
中の紙が真っ黒なので、白いインクのペンにぴったり。

 

 

例えばこうしてショップカードをマスキングテープで貼りつけて、余白に行った日のことを書いたり…わくわくしてきませんか?

 

 

あるいは中が黒い紙でできているアルバムや、濃い色の封筒などもおすすめ。
今までは宛名シールを貼って使っていた濃い色の封筒に、直接宛名が書けるなんて素敵ですよね。
切手の色も引き立つし、一味違った手紙になること間違いなし。

 

 

使い方の具体例

それでは具体例を見ていきましょう。


まず1点目はプライスカード
黒い紙に先ほどのシグノの太字で書いて切って貼っただけですが、目立ちすぎることなく、でも見やすくもあり、何より商品の魅力を損ねないような気がして愛用しています。

 

 

もう1点は手作りカード。
カードは既にできあがった綺麗なものがたくさんお店に並んでいますが、ちょっとしたものでも手作りすると喜ばれるもの。
でも、一から自分で作るなんて気おくれしてしまいますよね。
そこで私は黒い中紙をアクセントがわりに使うことにしています。

絵が描けなくても、手書き文字だけでパッと明るくなる気がしませんか。
シールなどをあしらうとさらに華やかですよね。

 

 

 

おわりに

手書き文字のぬくもりやありがたさはとてもよく分かっているはずなのに、いざ自分が書こうとするとつい尻込みしてしまうものです。
しかし、筆記具の特徴を正しく把握し、それを上手に組み合わせることができれば、また違った印象を与えることができると思います。


今回のケースはフォーマルな用途には使えないかもしれませんが、いろいろな筆記具を使いながら、自分自身の筆跡や書き癖との相性を探るきっかけになればと思います。

 

著者 猫町フミヲさんの経営するカフェ

古雑貨・手づくり雑貨カフェ「木琴堂

http://mokkindou.exblog.jp/

 

〒678-0174
兵庫県赤穂市砂子(まなご)95-6
営業日 木・金・土曜日
営業時間 10:00-16:00

 

 
 コラムニスト情報
猫町フミヲ
現在地:兵庫県赤穂市  |   職業:古雑貨カフェ経営

はじめまして。
猫町フミヲと申します。
古雑貨カフェ「木琴堂」を経営しています。

いろいろなことを考えたり、感じたりしながら毎日を丁寧に生きたいと思っています。
文房具と猫と相撲と月と青と一人でいることが好きです。
どうぞよろしくお願いします。

◆木琴堂ブログ「月、火、水、木琴堂。」
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