ストレスがなくてもうつになる原因とは?うつ病を防ぐ食生活とレシピ

ストレスがなくてもうつになる原因とは?うつ病を防ぐ正しい食生活と改善レシピを、心理カウンセラーが解説します。薬でうつ症状が改善しないなら、食生活や習慣が原因の可能性もあります。

執筆者: 田中勝悟 職業:心理カウンセラー
うつ病の意外な原因は「食生活」かもしれません

こんにちは、心理カウンセラーの田中勝悟です。

 

「心の風邪」と呼ばれているうつ病ですが、実はストレス以外にも原因があります。
多くの方に知られていないのですが、それは「食生活」です。


カウンセラーとして、多くのうつ病と診断された方と関わってきました。

うつ病にはストレスで発症するタイプと、ストレスとは関係なくうつ病になるタイプがいます。

 

前者はカウンセリングで良くなりますが、後者のタイプはカウンセリングでは良くなりません。

またいくらお薬を飲んでも改善しないことも多いのです。


実はうつ病にはストレスとは関係のない、意外な原因があるのです。

 

まずは、食生活と心の病気の関係性を知ろう

私はストレスとは関係なく、うつ病になった方にある質問をします。
「食生活」についてです。

 

そして食生活について聞くと、本当にびっくりします。
それは、インスタント食品や外食、またパンやご飯だけの食生活で、野菜や魚など全く取っていなかったという人が結構いたからです。


例えば、極度のうつ病になり、退職せざるを得なくなる症状の人がいました。

しかし思い当たるストレスは見当たらず、本人も「頑張ろうと思ったときに、うつ病がひどくなった」とのことです。

この人に食生活を聴くと、菓子パンとファーストフードしか食べておらず、また飲み物もジュースが大半だったとのことです。


私たちの身体は半年間食べたものに従って作られます。

例えば、インスタント食品を半年間食べると、栄養が偏るので確実に心身に影響を及ぼします。

 

それが上記のうつ病の原因だったのです。

 

 

うつ病を予防するための食生活とは

うつ病を予防するためには、なるべく外食やファーストフードの食生活を控えることが大切です。


炭水化物の摂り過ぎも控えましょう。

炭水化物を取り過ぎると、それらを消費するのにビタミンが消費されてしまいます。

なるべく野菜やお肉類をバランスよく摂取することが大切です。

 

それだけで、心身のバランスもよくなり、気持ちも明るく前向きになることができます。

サラダから先に食べる習慣をつけると、血糖値の上昇が穏やかになるため、ダイエット効果だけでなくメンタルも大分安定するようになります。

 

やる気・集中が出来ない、眠気が起こる(過眠)、イライラ、パニック、不安と言った症状は「非定型うつ」と言われる基準に当てはまるものです。
(病名ではないので、診断基準ではありません。ただ、非定型うつと言われるうつ病の症状に当てはまるというだけのものです)

これはうつ病ではなく、糖質の過剰摂取が原因で起こる生理現象です。
そのため、上記の症状は食事を改善することで(半年くらいかかりますが)、確実に治すことができます。

 

お菓子はうつ病の原因になる?非定型うつ症状を引き起こす食べ物と、うつ予防の食事

 

うつ病を改善するレシピ「黒ゴマ豆乳バナナジュース」

私が一押ししている、うつ病改善レシピを紹介します。


それは黒ゴマ豆乳バナナジュースです。
作り方は簡単。

バナナを半分、黒ゴマ大さじ1杯、豆乳200mlをミキサーに入れて混ぜるだけです。

お好みでヨーグルトやはちみつ、レモン水などを入れてもいでしょう。

 

 

セロトニン生成のもとになる食材が含まれています

豆乳にはタンパク質が豊富に含まれています。

そしてバナナにはビタミンB群が、黒ゴマには鉄分を初めとしたミネラルがたくさん入っています。

これらはセロトニンという神経伝達物質の基になり、落ち込みや不安などのうつ症状を和らげる効果があります。

 

セロトニンは、脳内にある神経伝達物質の1つ。
人の感情をコントロールする物質で「幸せ物質」とも呼ばれています。
セロトニンの分泌が良い人は、感情のコントロールが適切に保たれ、ストレスにも強いと言われています。

 

気持ちの落ち込みやプチうつ解消!セロトニンを増やす6つの方法

 

うつ病を改善するレシピ「豆乳スープ・豆乳鍋」

うつ病を改善する食事として、私は豆乳を勧めています。


豆乳スープもお勧めです。

特に食欲がない場合は、コンソメスープに豆乳を混ぜた豆乳スープが良いでしょう。

まずは、セロトニンの材料となるたんぱく質をしっかりと取ることが大切です。

 

また、かつおだしに豆乳を入れた「豆乳鍋」もいいですね。

白菜やニンジン、大根、きのこ、鶏肉やお魚なども同時に食べられるのでお勧めです。

 

「ちょっと気持ちが落ち込んでいる」「うつっぽいな」という時は、この豆乳スープや鍋を食べると気持ちが安定します。

 

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うつ病は食生活にも深く関係しています

うつ病をしっかりと治すためには、何と言っても食生活、きちんとした栄養を取ることが一番です。

それがないとカウンセリングやお薬も意味がありません。

インスタント食品だけだと、まず治らないでしょう。

 

黒ゴマ豆乳バナナジュースからでも大丈夫なので、まずは自身の食生活を見直していくことが大事だと思います。

また、どうしても栄養が取れない場合は、鉄分と亜鉛、ビタミンのサプリメントを飲んでみることも効果的だと思います。


しっかりと栄養をとってうつ病を撃退しましょう!

 

うつ病に効果的な栄養素や改善レシピ第二弾「うつ病っぽい症状のときは「食事」を見直す!カウンセラーおすすめ抗ストレスメニュー」も合わせてチェックしてみて下さいね。

 
 コラムニスト情報
田中勝悟
性別:男性  |   職業:心理カウンセラー

病院と学校で心理カウンセラーの仕事をしています。
多くの方の幸せに貢献できるようなカウンセラーをめざし、日々勉強中の身です。

少しずつ、成長しているのかな?と迷いながら前に進んでいるという感じです。そんな中で私が感じたことコラムでお伝え出来ればと思っています。