恋愛依存は危険!いつも彼氏(彼女)を束縛してしまう「嫉妬深い人」の心理
彼氏や彼女に依存し、束縛してしまう。嫉妬深い人の恋愛心理を探ります。恋人のメール・SNSをチェックするのは「恋愛依存」の証です。
こんにちは、心理カウンセラーの小日向るり子です。
「彼氏(彼女)がいなくては生きていけない」
恋愛小説や恋愛ソングの概念ですが、この感情をそのまま現実社会で実行すると、束縛の領域に入ってしまいますよね。
例えば最近では、LINEが既読にならない、メールの返信が来ないといったことで、時間に関係なく何度も何度も送り続けたり、パートナーのSNSを常にチェックし、オンライン状態になったとたんに電話をかけたりと様々な問題が発生しています。
相手が自分から離れていく気配を感じると、自傷行為に発展することもあります(大量服薬・大量飲酒・リストカット等)。
パートナーのことを愛するという気持ちは素敵なことですが、行き過ぎた感情は相手にとって苦痛になり、さらには恐怖心も与えることになってしまいます。
今回はこのような状態に陥る心理と、その対処方法について書いてみたいと思います。
彼氏や彼女を束縛してしまう方が持っている心理的な特徴は、主に2つあります。
1つは「他人の何気ない行動で、気分が必要以上に大きく揺れる」という特徴です。
それゆえ、学生の場合は学校生活を送ることが困難で、保健室などの特定の場所でしか馴染めなかったり、登校拒否気味であることもあります。
「他人の行動」で感情が揺れ動いている場合は、社会の中での生き辛さとなって現れます。
それが「特定の相手(パートナー)の行動」になった場合は、自分自身の感情の揺れ幅についていけず、それを小さくするために様々な行動を起こしてしまうのです。
そしてもう1つは「忘れられるということに対して、とてつもない恐怖心を持っている」ということです。
これは、幼少期の頃の大きな喪失体験や、愛情不足が関係している場合が多いと考えられています。
両親の離婚や死別など、大切な人が急に自分のもとからいなくなってしまうという経験などです。
大きな喪失体験を何度も味わうと、そうした辛い経験を二度としたくないという思いから常に相手の態度や顔色を伺うようになります。
また、自分が忘却の対象になることに対しては、自分自身の存在を否定されるほどの恐怖心を感じるようになります。
この尋常ではない恐怖心もまた、問題行動に繋がってしまうのです。
では、どうしたらこのような感情と上手に付き合っていくことが出来るのでしょうか。
まずは、自分自身の幼少期の体験と素直に向き合うことです。
辛い体験を思い出すのはキツい作業ですが、現在起こっている問題行動を改善したいと思うのであれば、その根本に対してきちんと向き合う作業がどうしても必要です。
この振り返りがきちんと出来ると「喪失体験は、自分に否があったわけではない」ということに気付きます。
これは、頭で理解するというより感情で体感するものです。
この気付きを得ると、自分ではどうしようも出来ないほどの不安や嫉妬感情から解放されていきます。
ただ、このような思い起こしの作業をいきなり一人で行うことは、時に危険な作業でもあります。
医療機関やカウンセラーなど、信頼できる第三者の力を借りることが効果的でしょう。
「状況」「それに対して湧き上がった感情」「対処した行動」を記録していくことも、効果があります。
まずノートに日付を書きます。
そして、下記のような感じで書き出しましょう。
感情:胸がざわざわする。何をしているのか知りたくてたまらない気分に、数分ごとに襲われる。
行動:1時半後に電話をかけた。彼が出た。仕事で携帯を見れなかったと聞き、落ち着く。
文字に残すことは感情の整理に役立ち、それを読み返すことは問題行動の反復を抑止する力になります。
パートナーの行動を監視したり、不安感情と戦いながらレスポンスを待っている状態というのは、やっている本人にとっても辛いことです。
恋愛は山あり谷ありですが、お互いが幸せを感じていなければ意味がありません。
感情と向き合うことを恐れず、幸せな恋愛体質を自分自身で構築していきましょう。
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カウンセリングスペース「フィールマインド」代表カウンセラー。
15年間の出版社勤務の傍ら、ボランティアでNPO自殺予防ダイヤルの電話相談員をはじめたことがカウンセラーを志すきっかけとなりました。
退職後は派遣やアルバイトで働きながら(社)日本産業カウンセラー協会認定産業カウンセラーの資格を取得し、その後公的機関のセクハラ相談員を経て自身の会社「フィールマインド」を設立しました。
フィールマインドサイト:http://feel-mind.net/index.html
関係(恋愛・職場・友人)/ 恋愛関係 / メンタル疾患 / 性に関する悩み/ のご相談を得意としています。
エキサイトお悩み相談室登録カウンセラー:http://counselor.excite.co.jp/
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