完璧主義者はうつ病になりやすい!完全主義に陥ってしまう心理原因と治し方

うつ病になりやすい性格の一つ、完璧主義者。真面目な完璧主義・完全主義の人は考えすぎる傾向にあり、落ち込みやすかったり鬱症状になりやすいかもしれないのです。

執筆者: 小日向るり子 職業:心理カウンセラー
真面目な完璧主義者はうつ病になりやすい?

こんにちは、心理カウンセラーの小日向るり子です。

 

一週間後に迫ったプレゼン用資料。

やっと出来上がったのに、読み直してみると内容が薄いと感じる。

遅くまで残業し、出来上がったと思って再度見直してみると、レイアウトをもっと工夫した方が、より見栄えが良いのではないかと思い、作り直す。

 

修正が終わり、最後にと思って読み返すと、追加でグラフを入れた方がより良い資料になると思う。

グラフを入れ終わると、レイアウトが崩れた気がして、また修正する…。

 

上司に残業の多さを指摘され、程々で仕事を切り上げて帰宅しても、やり残した仕事が頭から離れずゆっくり休むことが出来ない。

 

例えばこんな感じで仕事に取り組んでいませんか?

 

 

常に完璧を目指すと、精神疾患を引き起こす確率が上がる

仕事だけでなく、趣味も日常生活も90点では満足が出来ず、常に100点を目指すという姿勢。

もちろん90点より100点の方が他人からの評価も高くなりますし、そのことで得られる充実感もあります。

 

しかし「常に完璧を目指す」という姿勢は、うつ病や強迫性障害などの精神疾患を引き起こす確率が高くなります。

 

ずっと全力疾走で走っていれば、いつかバテますよね。

心もそれと同じなのです。

最近疲れやすい、精神的に落ち込むことが多くなった等の不調を感じ始めてから、日常生活を送ることが完全に困難になってしまうまでの日数の、最低でも3倍以上の日数が、元のパフォーマンスに回復するまでに必要であると言われています。


そのような状態になる前に、完璧主義を修正し、肩の力を抜いて生活するためには、どのようにしたら良いでしょうか。

 

完璧主義を抜け出す2つのポイント

まずは自分自身の認知の仕方を自覚し、自覚したらすぐに修正していくことが大切です。
完璧主義の方のベースにある基本姿勢は「今日やるべきことは今日中に」ですが、この考え方は捨てましょう。

 

基本的な考え方は「明日出来ることは今日やらない」です。
今回は具体的な2つのポイントをご紹介したいと思います。

あることにかける時間を決めて、それ以上はやらない

例えば机の上を掃除するとき。

1時間と決めたなら、1時間しかやらないことです。

 

残り5分になったら、最低限書き物が出来るくらいのスペースを作って、そこで終わりにします。

汚いな、まだ汚れているなと思っても、時間が過ぎたらそれ以上は絶対にやりません。

「出来ない」と言葉に出して言ってみる

完璧主義の人は、この「出来ない」という言葉を口にすることに、大きな抵抗を感じています。

ですので、無理だと思うことでも一生懸命取り組んでしまい、それが結果として自分自身の疲弊につながってしまいます。


やれば出来そうだと思うこと自体が完璧主義の人の危険な思考の癖です。

少しでも無理だと思ったら、勇気を出して「出来ない」と言ってみて下さい。

 

それでもやるかやらないかは状況によります。

しかし一旦「出来ない」と言葉にすることで、肩の力がすっと抜けて、楽になることを実感出来るでしょう。

疲れない自分を作ることに完璧になれば良い

このコラムを読んで下さっている方は、完璧主義である自分に、多少なりとも生き辛さを感じている方だと思います。

 

完璧主義な自分に満足している人は、そもそもこのコラムは読まないでしょうから。

面白いことに、完璧主義の人の矛盾する思考とは、完璧主義であることに生き辛さや苦しさを感じてはいるものの、それを克服するためには100%の力を使わないという点です。
思考のパターンも日常生活の努力と同じです。

自分で変えようと努力しなければ変わらないのです。


あなたが完璧主義な自分に疲れているなら、疲れない自分を作っていくためにこそ、完璧主義のエネルギーを注いで下さい。

 

真面目で完璧主義な性格を自覚し、自分で自分をほめる

10%の出来ないことを責めている自分を自覚したら、すぐに出来た90%のことを思い出しましょう。

そして、出来た部分を自分で褒めて下さい。


自分自身にダメ出しをする日常を、少しずつ変えていくこと。
思考のチェンジにこそ、完璧主義を克服する鍵があります。

 
 コラムニスト情報
小日向るり子
性別:女性  |   職業:心理カウンセラー

カウンセリングスペース「フィールマインド」代表カウンセラー。
15年間の出版社勤務の傍ら、ボランティアでNPO自殺予防ダイヤルの電話相談員をはじめたことがカウンセラーを志すきっかけとなりました。
退職後は派遣やアルバイトで働きながら(社)日本産業カウンセラー協会認定産業カウンセラーの資格を取得し、その後公的機関のセクハラ相談員を経て自身の会社「フィールマインド」を設立しました。
フィールマインドサイト:http://feel-mind.net/index.html

関係(恋愛・職場・友人)/ 恋愛関係 / メンタル疾患 / 性に関する悩み/ のご相談を得意としています。
エキサイトお悩み相談室登録カウンセラー:http://counselor.excite.co.jp/

 

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