大人女子をぐっと綺麗に見せる「似合う口紅(リップ)」の選び方 -色と質感で見た目年齢は操作できる!-
こんにちは、カラーリストの中井美香です。
リップメイクは、その人の「印象」を左右する重要なポイントです。
しかし、どんなものを選ぶのが良いかとなると、様々な基準があり過ぎて迷うところです。
なりたいイメージに合わせるのか、流行に合わせるのか、あるいはTPO(デイリー、パーティ、リゾート、和装の時など)に相応しい色から選ぶのか等々。
どんな基準に照準を合わせるにせよ、基本になるのは「肌を綺麗に見せるものから選ぶ」ということです。
肌色を綺麗に見せる口紅は、人により、つまり肌質・肌色・年代により違ってきます。
着目するのは、口紅の「質感」と「色」です。
「色」だけが注目されがちな口紅ですが、「質感」も重要です。
「質感」と「色」が共に似合うものを選ぶことで、ぴったりの1本が見つかるのです。
口紅の質感には、主に以下の様なものがあります。
パーリー:パールやグリッター(ラメ)で艶を出したもの
- (特徴) 色が明るく、白っぽくなる
- (主な効果)唇をふっくらボリューミーに見せる
- (特徴) 透明感が出る
- (主な効果)唇を瑞々しく艶やかに見せる
- (特徴) 色味がしっかり出る
- (主な効果)口元を引き締め、きちんとした感じが出る
似合う質感の選び方
光沢感の強い「パーリー」「グロッシー」質感の口紅は、これに負けない「艶・ハリ感・透明感のある肌」に馴染みます。
逆に、クスミやたるみが気になる30代以上の「大人肌」の方が、艶感の強い口紅を付けられると、返ってトラブルを強調することになるので注意が必要です。
艶なしの「マット・セミマット」は「マット肌」「大人肌」「トラブル肌」を綺麗に見せてくれます。
ただし「大人肌」の場合、唇の縦皺を目立たせてしまうので、完全にマットなものはお勧め出来ません。少し艶感のある「セミマット」がお勧めです。
また、リップライナーでしっかり「輪郭をとる」という「ひと手間」を加える事もお忘れなく。
この手間の有り無しでも、見た目年齢が変わってきます。
最近では、いくつかの質感をミックスした口紅も多いですね。
その場合、どの特徴が強く出ているかという視点で判断して下さい。
色を選ぶにあたっては、自分の「肌色」が、ブルーベースの口紅(青みよりの口紅)が似合うか、イエローベースの口紅(黄みより口紅)が似合うかを見極めることがポイントです。
一般的には、シルバーがお得意な方は「ブルーベースの口紅」が、ゴールドがお得意な方は「イエローベースの口紅」が似合われる傾向が強いです。
ただし、確実な方法は実際に試してみることです。
「コーラルピンク」と「ローズピンク」の2本を用意して、塗り比べると分かりやすいです。
派手な印象にならず、肌色が明るく見える方が「似合う口紅」です。
それが「コーラルピンク」ならば「イエローベースの色」が、「ローズピンク」ならば「ブルーベースの色」がお似合いになります。
- ブルーベースの口紅の例
ローズピンク、フューシャピンク、スモーキーピンク、ベビーピンクなど
- イエローベースの口紅の例
ディープオレンジ、コーラルピンク、アプリコットピンク、ベージュ
明るさ・濃さは、お得意なお洋服の明るさを参考に選んでみて下さい。
普段から「明るい」お洋服がお得意な方は「明るめ・薄め」、暗いお洋服がお得意な方は「暗め・濃いめ」がお似合いになり易いです。
ただし、30代以上の「大人世代」は、極端な色(極端に明るいもの・暗いもの・薄いもの・濃いもの)を避け、少し明るめ・少し濃いめ(しっかり発色の明るめの色)を選ばれた方が、肌色が綺麗に見えます。
口紅選びは難しいですが、質感×色(ベース・明るさ・濃さ)の方程式で絞り込んでいくと、最後に「答え」が出てきます。
似合う口紅であれば美肌に見え、更にナチュラルだけれど「きちんと綺麗」な印象に仕上がります。
もちろん見た目年齢も若々しくなります。
きちんと「合う」ものを選べば、きちんと嬉しい効果をもたらしてくれる口紅。
店頭で色々と試しながら、ぴったり「合う」口紅を見付けて下さい。
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