こんにちは、山形県へのUIターン移住支援を行っている、五十嵐洋介と申します。

移住というと、完全に腰を据えた定住をイメージする方が多いのですが、そんなことはありません。

最初から定住を考えずに、まずは徐々に田舎暮らしに慣れていくというプレ移住スタイルも増えてきています。

都会から急に移住して来ても、田舎暮らしはカルチャーショックだらけ。

完全に定住を決意する前に、移住の目的や自分自身の性格、仕事、家族、教育、資金、人間関係などを総合的に考えて、自分達家族にマッチしたプレ移住から始めてみてはいかがでしょうか。

移住を漠然と考えはじめ、移住先をきちんと見定めたいと考えている方は、まずは短期滞在から始めてみるのはいかがでしょう。

旅行感覚で何度も現地に足を運び、ハイキング、スキー、田植えや稲刈り、果物狩りといった田舎ならではの生活体験や自然体験、地元の人達との交流を図ることで、その地域の魅力を体感出来ます。

地域ならではのお祭りや、年中行事などの生活文化体験を楽しむのも良いですね。

また、夏暑い地域もあれば、台風が多かったり、大雪に悩まされているエリアもあります。

定住の前に、出来ることなら春夏秋冬全ての四季を経験し、最も厳しい季節を身体で体感することも、移住先を決めるための必要なポイントです。

短期ということもあり、滞在先では賃貸よりもホテルや旅館、民宿などを利用する方が良いでしょう。

今まで都会に長年暮らした方の中には、都会に住宅を購入してしまっているケースも多いです。

仕事は完全に移住先にシフト出来たものの、時々都会に用事があるという場合、田舎暮らしが落ち着くまでは、都会で購入した住宅を売却や賃貸に出したりせずに所有し続けるという方もいます。

つまり、都会の住まいをセカンドハウスとして利用する方法ですね。

もちろん、都会の滞在時間よりは、田舎での滞在時間が長い方が当てはまります。

ITや通信技術が発展した現在、田舎に借りた住まいでホームページの制作やアプリの開発、デザイン等を行い、打ち合わせなどで都会に出かけるワークスタイルを採用する方も増えています。

また、退職金で田舎に住まいを建て、冬の寒い時期のみ都会の住まいに暮らすという方もいます。

交通手段も発達し、田舎と都会との距離が近くなったことが、こういった移住スタイルを可能にしています。

一方「仕事や教育などの日常生活は、やはり都会から離れられないが、田舎への憧れは捨てきれない…」という方もいます。

このような方の場合、週末もしくは月に一度、余暇時間の多くを田舎で過ごすというスタイルをお勧めします。

例えば、田舎に所有するセカンドハウス（貸別荘、賃貸住宅）に、金曜の夜から家族揃って車で出かけ、土日は田舎での暮らしを楽しみ、日曜の夜に都会に戻る暮らし方です。

日々忙しい都会暮らしの中に少しだけ田舎暮らしを取り入れることで、心の癒しや充実感、家族の団らんやコミュニケーションの機会を増やすことにも繋がるのではないでしょうか。

田舎暮らしに馴染めず、数年後には残念ながら都会に戻ってしまうという方も少なくありません。

もし自分が移住したい、興味がある地域があれば、まずは短期滞在から始めてみませんか？

そこから二ヶ所在住の形を取り、徐々に田舎暮らしに慣れていきましょう。

定住という大きな決定をする前に、プレ移住によって、理想と現実のギャップを埋める作業を行い、家族全員が本当に田舎暮らしをやっていけるかを検討することが大切です。