ヨガとピラティス、どっちが合う?生活習慣や心身の状態から考える選び方 -Q&A第二弾-

執筆者: 美宅玲子 職業:美姿勢インストラクター

こんにちは、美姿勢インストラクターの美宅玲子です。

ヨガとピラティス、どちらが自分に合っているか、どちらを選んだら良いかという疑問をお持ちの方向けのQ&A、第2弾です。

 

Q1 柔軟性を高めたいですか?体幹を鍛えたいですか?
柔軟性を高めたい…ヨガ

ヨガのポーズは、股関節を大きく開くなど、日常生活では動かさない大きな範囲で関節を広げ、ストレッチをします。
股関節・肩関節・前屈・背骨反らし・ねじり・体側伸ばしなど、あらゆる柔軟性を高めるのに、ヨガはお勧めです。


ただし、無理をしたり、一つの関節に伸ばす(曲げる)ストレスが集中すると、ケガをする恐れがあります。
関節に負担が集中しないように、筋肉をコントロールするためには、ピラティスも有効です。

体幹を鍛えたい…ピラティス

 

その名の通り、体の幹となり、軸となり、中心となっている体幹

腕脚頭を除いた体の部分を指します。


姿勢を整えてキープし、内臓を守り、あらゆる運動の基礎となる筋肉が集まっています。
ピラティスは、体幹部分の筋肉をバランス良く鍛える専門エクササイズです。

Q2 スピリチュアルや瞑想に興味がありますか?
興味がある…ヨガ

 

ヨガは、元々瞑想の一つの方法としてスタートし、呼吸法やポーズが生み出され発展してきました。
ポーズ(体位)を整え、呼吸を意識し、精神を集中させ、あるがままの今の自分や周りを受け入れていく作業がヨガです。


リラックスした心地良いその状態は、体調を整えるだけでなく、直観力も磨かれ、心身などについて、様々な気付きを得ることが出来ます。
チャクラや気の流れなど、東洋独特の理論と関わりが深いことも特徴です。

 

興味がない…ピラティス

ピラティスも、ヨガに影響を受けて開発されたエクササイズなので、心と体が相互に関わり合い、健康を目指すという考え方はあります。
一方でピラティスは、極めて科学的で、骨や筋肉の位置や動かし方を精密に意識し、コントロールするという特徴が突出しています。


科学的・現実的・論理的な考えを好む方には、ピラティスが馴染みやすいでしょう。

Q3 頭を使うことが好きですか?心で感じることが好きですか?
頭を使うことが得意…ピラティス

ピラティスは、自分が動かそうとしている骨や筋肉を正確に意識して、考えイメージした通りに体を動かすという、コントロールする神経を鍛えるトレーニングであるとも言えます。


それゆえピラティスは「頭を使うエクササイズ」と言われています。

心で感じることが得意…ヨガ

 

ヨガも、正しい姿勢でポーズを取るために、頭を使うことは確かです。
一方で、ヨガは「あるがままの自分を観察し、受け止める(受け流す)」という考え方があります。


「このポーズが上手く出来ないからダメだ」「人と比べて○○だから××だ」という頭の働きをお休みして「心地良い」「痛い」「伸びている」「流れている」など、体や心で感じたことを尊重していくことが、癒しになります。

Q4 やるとしたら時間が取れるのは朝ですか?夜ですか?
朝派…ピラティス

 

朝、一日の活動の前に、エクササイズをするなら、ピラティスがお勧めです。
交感神経の刺激をする胸式呼吸をし体を活動モードにします。
体幹の筋肉を使い、一日の活力を生み出すエンジンをスタートさせてくれます。

夜派…ヨガ

夜、疲れた心と体を癒し、高ぶった神経を鎮め、ゆったりとお休みモードにシフトしていくのには、ヨガがお勧めです。
副交感神経の刺激をする腹式呼吸を主に使い、無理なく無心でポーズを取り、瞑想することで、徐々にクールダウンすることが出来ます。

 

おわりに

いかがでしたか?ヨガとピラティスの特徴が見えてきましたでしょうか。
適性も勿論ですが、興味のある方はぜひ取り組んでみて下さいね。

 
 コラムニスト情報
美宅玲子
性別:女性  |   職業:美姿勢インストラクター

ヨガ・ピラティス・美姿勢インストラクター。
東京学芸大学教育学部卒。中学から大学まで陸上競技(100mH、走幅跳)に打ち込み、全日本インターカレッジ出場。姿勢や効率の良い体の動かし方に興味がある一方、メンタルの繊細さもあり摂食障害になってしまう。大学卒業後に小学校教員となるが、「いい先生であろう」という無理を重ね、うつ状態のため2年半後病休を取る。
2004年に趣味で通っていたスポーツクラブに転職し、ヨガ・ピラティスと興味ある分野を活かせる仕事のおかげで心の病と腰痛を克服する。ストレスの多い日常でも心身の調子を整えられる素晴らしさを伝えるため、2008年に独立しフリーインストラクターとなる。
現在、首都圏のスポーツクラブ、自治体、公共施設でのサークルや個人のレッスンを受け持つ一方、外ヨガイベント、健康コラボイベントの企画実施、雑誌監修、コラム連載、DVD発売も行う。日々更新するHP、ブログ、YouTubeのエクササイズ動画も好評である。
HP「インストラクター美宅玲子 Re pure BODY」 http://mitakureiko.com