京都有数の避暑地・大原盆地!厳かな「宝泉院」観光のおすすめポイント

執筆者: 田中英哉
はじめに

京都の避暑地と言えば、声明の地、京都大原に有る宝泉院(ほうせんいん)です。

立ち去り難いお庭で一服出来る、市街地から離れた盆地にある癒しの空間です。

 

今回は、宝泉院の魅力を紹介して参ります。

 

京都大原には個性的な名寺院が沢山ある

京都大原は、中国の魚山をモデルにした声明の聖地として信仰を集めています。

日本でも有数の都会である京都市の、市街地から車で30分ほど離れたところにある、自然豊かな大原盆地。
厳しい蒸し暑さで有名な京都に対して、比較的カラッとした、過ごしやすい気候が特徴です。

まさに避暑地である大原には、三千院(さんぜんいん)や寂光院(じゃっこういん)など、京都の代表的な観光地に数えられる有名寺院があります。

しかし、この他にも個性的で雰囲気が豊かな、素晴らしい寺院が沢山あります。

山寺の素晴らしい雰囲気の中にある来迎院(らいごういん)には、珍しい如来の三尊像があります。

また、三千院を通過した突き当たりには、勝林院(しょうりんいん)があり、金色に輝く証拠の阿弥陀如来が迎えてくれます。


そして、立ち去り難いお庭という意味の盤桓園(ばんかんえん)が有名な宝泉院も、大原にある個性豊かな素晴らしい寺院の1つです。

宝泉院の盤桓園の魅力

 

宝泉院の盤桓園に入ると、まずはその風景に驚かされます。

樹齢700年の立派な五葉松や大原盆地が、お堂の柱と柱の間から見え、まるで自然の絵画を眺めている様な気持ちにさせてくれます。

拝観には、お抹茶とお菓子が付いており、この景色を眺めながら一服頂きます。

気持ちを落ち着けて、柱を額縁に見立てて景色を眺めていると、本当に立ち去り難い気持ちになり、いつまでも居続けてしまいます。

日頃の嫌なことを忘れ、自分に向き合う人、癒しを求めに来る人、お堂の横に有る水琴窟(すいきんくつ)の音を聞きながら涼を取る人など、その目的は様々ですが、くつろぐ姿は誰もが一緒です。

有意義な時間を過せる場所です。

 

樹齢700年の五葉松

 

樹齢700年の五葉松は、宝泉院の入り口を入るとすぐに見えます。

その形は、滋賀県にある近江富士の姿を模っており、松でありながらも山を思わせる姿でそびえ立っています。

その松は、盤桓園からも見えるようになっています。

柱と柱の間から見ると、松の絵画のように見えます。

 

おわりに

まさに涼を取るに相応しい宝泉院。

実は、お堂は血天井(武将が戦いで絶命した際の血痕が付いた建物の床板・縁板を、供養などのために天井に張り替えたと言われるもの)なのです。

 

伏見城が落城したときの廊下板を、天井に使用して供養をしています。

実際に有った話なので背筋が凍りますが、反面、先人への畏敬の念を抱かせてくれる、そんな素晴らしい寺院なのです。

 

京都にお越しの際は、是非足を運んで、その魅力を存分に味わって下さい。

 
 コラムニスト情報
田中英哉
性別:男性  |  

田中英哉(たなかひでや)37歳

京都生まれ京都育ち。24歳まで京都で暮らしたが、3年間
名古屋で勤め、京都を離れて初めて京都の魅力に気付く。
Uターン後、京都観光に関する仕事で地域貢献をしようと
「ことぶら」を立上げ。「京都の魅力発信、感動を共有、感
謝される仕事で社会貢献」を理念としてビジネス展開中。
第7回、京都文化ベンチャーコンペティションにて、エフエム京都賞・京都銀行賞を受賞。

ことぶら公式サイト
http://www.lifecrew.jp/kotobura/

【資格】
国内旅行業務取扱管理者(国)
2級ファイナンシャルプランニング技能士(国)
3級知的財産管理技能士(国)
環境社会検定(eco検定)(公)
京都検定2級(民)
旅行地理検定3級(民)
メンタルケアカウンセラー(民)