就活は業界より会社ブランドで選べ!志望動機へと繋がる職種・就職先の選び方
こんにちは、就職コンサルタントの藤田美智です。
前回は「興味」「趣味」「こだわり」の中に「好き」が潜んでいるので、そこをヒントに、仕事選びを進めていきましょうという話をしました。
今回は、自身の「好き」を、どのようにして「仕事」に結び付けていけば良いのかについて、より具体的に掘り下げていきたいと思います。
色々な学校関係者と話をしていて、違和感を覚えることがあります。
その典型的な例が「業界」の取り扱い方です。
学校関係者へのコンサルティングでは、この点にポイントを置いてお話しする場合が良くあります。
学校の就職担当者が、学生に話すパターンで良くあるのは、まずは志望する業界を絞り込みましょうという指導です。
好きな業界を決めても、働く企業は、その業界に属しているというだけです。
無理やりその業界の中から特定の企業を選んでも、愛着が沸くとは思えません。
前回のコラムにおいて、マヨネーズを例にとって説明しましたが、Q社のマヨネーズにこだわりを持っている人が、同じ業界だからといってA社でマヨネーズに関わる仕事をしたとしても、これは長続きしそうにありません。
そう、ここで一歩立ち止まって考えなければならないことは、好きな「ブランド」についてです。
Q社のQというマヨネーズブランドが大好きな人。
この人がAマヨネーズに関わる仕事をして、幸せになれるとは考えにくいですね。
この人にとっては、マヨネーズを通してQブランドが好きになったのですから、Q社を志望するという理想的なプロセスを歩むことが、成功する就職への道となります。
「ブランド」と聞いて、皆さんはどのようなイメージを思い浮かべるでしょうか。
ブランド=ファッション系というイメージが強いかもしれませんが、ブランドとは、ジャンルを問わず全ての要素を包括した、その人なりの「価値」であると私は考えています。
そういったブランドが好きになり、自分なりの価値を見出し、そのブランドを高めるための一員となるべくその企業を志望する。
これこそが、就職よりも就社を優先して考えるということなのです。
自身がどのような仕事に向いているのかは、誰にも分かりません。
この連載コラムで、これまで何度もお伝えしてきていることです。
そこで、どのような仕事をするかを考えるのではなく、どの会社で働くのかを優先して考えるのです。
好きなブランドを持つ企業で働くということは、どのような種類の仕事であっても、好きなブランドを高める仕事なので、やりがいを感じることが出来て、楽しいものです。
会社の中には、色々な仕事があります。
商品を製造する、いわゆるメーカーと呼ばれる会社の場合を考えてみても、研究開発、生産、販売、事務管理などの部門の下に、様々な仕事がぶら下がっています。
その全てが、この会社のブランドを高めるために役立っている、重要な仕事なのです。
どれ一つをとっても、そのブランドが好きな人にとっては、やりがいの持てる仕事なのです。
自己実現の場として、手に職をつけ、独立するという明確な意思を持っている人は「業界」で仕事を選んでも良いでしょう。
例えば、テレビ局アナウンサー。
社員として入社しても、将来はフリーアナウンサーとして独立する人が多いですよね。
この場合は、アナウンサーとしての「職種」を優先しているということで、極端な表現をすればF局でもN局でもT局でも良いのです。
弁護士、会計士等のいわゆる士業で独立すると決めている方も、既に職種を決めているわけですから、その資格を取得したり、その資格でキャリアアップを図るために、業界を優先するということは大いにあり得ることです。
但し、その志望する「職種」が「根拠のない思い込み」ではないか、今一度良く考えてみる必要があるでしょう。
このテーマについては、大変重要なことですので、改めて別の機会にお話ししたいと思います。
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こんにちは!藤田美智(ふじたよしとも)と申します。これまで、書籍・雑誌の編集、上場企業における広報、人事(主に採用・教育研修、人事評価制度設計)を長年にわたって経験。現在は、東京都港区赤坂に株式会社ネクサスグリッド(略称NG笑)を設立し、就職・転職・人事戦略・組織戦略をメインとする人事コンサルティングを展開しております。このコラムでは、仕事選び・就職・転職を成功させるために、何をどのように考えて行動に移していったらよいのかについて、お話しするとともに、企業における人材採用・育成の方法、その仕組みづくりについても解説してまいります。私は現在、社員のモチベーションUPを実現する人事制度設計・導入・定着のコンサルティングをメインとして仕事をしております。人事評価制度設計だけでなく、企業の人事戦略、組織戦略、事業承継ついても多様なコンサル実績があります。個別のご相談(無料=お金は一切いただきません)、講演、顧問契約等のご依頼、諸々のご相談は、メールにてご連絡ください。「ご連絡は以下のmail addressまでお願いします(●の代わりに@を入れて送信してください)」nexus.grid.akasaka●gmail.com
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