疲労回復、食欲不振に!スペイン料理「キビナゴのエスカベッシュ(魚と野菜の南蛮酢漬け)」作り方レシピ

執筆者: 新崎 亜子 職業:料理研究家
はじめに

こんにちは、料理研究家の新崎亜子です。

まだまだ残暑が厳しい季節ですね。

夏バテ、食欲不振、何となく胃腸の調子が悪いなどといった症状はありませんか?

そんな時に、疲れを癒してくれる食材のエスカベッシュはいかがでしょうか。

食材の効果効能を知って、更に元気になりましょう。


 

エスカベッシュとは

エスカベッシュとは、素揚げした魚を香味野菜と酢で漬け込んだ、スペイン南蛮漬けです。

きびなごやわかさぎ、豆アジなど、骨ごと食べられる小魚で作ることが多いです。

 

疲労回復のキーワードは酸

 

酢やレモン汁の酸味は、食欲増進、疲労回復、殺菌、肥満予防の効果があります。

レモンのクエン酸は、体に蓄積された疲労の回復を促進したり、脂肪などの代謝促進を行う効果があります。

 

キビナゴについて

 

キビナゴは、インド洋と西太平洋の熱帯・亜熱帯域に広く分布する小魚で、日本には本州中部以南で漁獲されています。

 

体側に、幅広い銀白色の帯が走っているのが特徴です。

成魚は全長10cm程。

キビナゴの身が美味しくなる旬の時期は、12月から2月頃の寒い冬ですが、沖縄では6月から8月の産卵期に海岸近くに寄って来るので、網にかかります。

今が旬ともいえます。

 

エスカベッシュレシピ
材料
  • きびなご  300g
  • 塩胡椒   少々
  • 小麦粉   適量
  • 赤玉葱   1/2個
  • ピーマン  1個
  • 赤ピーマン 1個
  • 鷹の爪   1本
  • 揚げ油   適量

 

マリネ液
  • EVオリーブオイル 60cc
  • 塩         小さじ1/3
  • カレーパウダー   少々
  • コショウ      少々
  • 砂糖        大さじ1
  • レモン汁      大さじ1
  • ガーリックパウダー 少々

 

作り方

1.

きびなごは、臭みを取るために、白ワイン(分量外)にまぶしておく。

鷹の爪は種を取り、2等分にしておく。

マリネ液をボールに作っておく。

 

2.

赤玉葱、ピーマン、赤ピーマンは薄くスライスする。

 

3.

きびなごは、さっとザルに取って洗い、水分をしっかり拭く。

塩胡椒、小麦粉をまぶして、170度~180度のサラダ油でカラリと揚げる。

 

4.

マリネ液に鷹の爪と温かい2.と、3.のきびなごを加えあえる。

ラップをして、しばらく冷ましておく。

 

きびなごは酒、白ワインなどに漬けて臭みを取ります。

しっかり水分を拭くことで、カラリと美味しく揚がりますよ。

 

冷蔵保存で4日~5日程度です。

香味野菜と酸を上手に取り入れ、残暑を乗り切りましょう。

 

使用食材の効能
鷹の爪

食欲増進消化促進など健胃に役立ちます。

適量であれば、胃液の分泌を促し、消化を助けます。

ただし、過食は厳禁です。

 

赤玉葱

玉ねぎの刺激臭の成分、硫化アリル栄養分の吸収を良くし、新陳代謝を高める働きがあり、疲労回復血栓予防アレルギーに効果的です。


ビタミンB1・B2・Cを多く含み、血管を丈夫にして、脳血栓心筋梗塞高血圧などの血管病の予防・改善に役立ちます。

フィトケミカル・ポリフェノールのフラボノイドの一種である、色素成分「アントシアニン」が豊富です。

 

ピーマン

緑、赤、黄色の3種類がありますが、緑と赤は同です。

未熟なものが緑色で、完熟すると赤色に変色します。

 

ビタミンAとCが豊富に含まれ、高血圧疲労回復動脈硬化美肌風邪予防などに効果的です。

 

おわりに

いかがでしたでしょうか。

食欲不振を起こしやすい時期こそ、栄養満点の食材を食べて乗り越えましょう。

 
 コラムニスト情報
新崎 亜子
性別:女性  |   職業:料理研究家

沖縄在住の料理家。野菜ソムリエ協会認定校・豆腐マイスター講座認定指定校 おもてなし料理教室 HEARTY  PARTY 調理師、ジュニア野菜ソムリエ、豆腐マイスター、沖縄食材スペシャリスト、食育指導士によるおもてなし料理教室。沖縄の食材、グルメ情報、簡単レシピ、沖縄料理、食に関わる事を発信します。

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