就職先は「生産財メーカー・企業向けサービス会社」を狙え!市場占有率(シェア)の高い優良企業とは

執筆者: 藤田美智 職業:就職/人事戦略コンサルタント (株式会社ネクサスグリッド 代表取締役)
はじめに

こんにちは、就職コンサルタントの藤田美智です。

 

これまで、愛着の持てるブランドを持つ会社を選ぼうという話をしてきました。

愛着の持てるブランドかどうかの判断基準は「興味」「趣味」「こだわり」でしたね。

 

その3要素のいずれかを満たせば「好き」ということですから、成功する就職先選びに、また一歩近づくことになります。

 

今回は、今は知らないけれども、近い将来は、かなり「興味」を持てるブランドを持つ会社の見つけ方について語りたいと思います。

 

 

生産財メーカーと企業向けサービス

前回のコラムにおいて、消費財を造っている会社や、一般の人向けのサービスを提供している会社のブランドは、多くの人の目に留まるため、超有名ブランドとして認識されやすいという話をしました。


逆のポジションから見れば、それ以外のジャンル、つまり生産財(企業が使うモノ)を造っているメーカーや、企業向けのサービスに特化している会社のブランドは、やはり学生や企業経験の浅い人にとってはまだまだ認知されにくいブランドであるということが言えるでしょう。


消費財を造っている会社や一般の人向けのサービスを提供している会社のブランドは、多くの人が認知しているブランドですから、就職先候補として考えるという人も必然的に多くなります。

 

そこで、生産財や企業向けのサービスを手掛けている会社のブランドについて、調べ考えてみることも、就職活動を進める上で無駄になることはないでしょう。

 

オリジナリティのある技術とサービスに「興味」を持てるか

生産財や企業向けのサービスを手掛けている業界において、好調な業績を維持している会社には、必ずといって良いほど、他社には無いオリジナリティのある技術か、オリジナリティのあるサービスが存在します。


オリジナリティとは、独創性といった意味で良く使われます。

要は、よそでやっていないことをやれているかどうかということです。


一つの例を挙げて説明してみましょう。

 

一例

以前のコラムにおいて、Q社とA社のマヨネーズの話をしましたが、そのA社の例。

 

A社は、マヨネーズなど一般消費者向けの食材を製造販売しているだけでなく、医師が処方する医薬品の製造という別の一面を持っている会社でもあります。
その医薬品とは、ある特定の成分を抽出製造加工する技術なしには造れないものです。

特許が切れても、いま巷で良く聞くジェネリック(後発医薬品)として、他社は真似出来ない技術なのだとか。

 

これは、凄いことですよね。

薬の成分が明らかになっているにも関わらず、特許が切れても他社では造ることが出来ないというのですから。


オリジナリティとは、このように企業の業績を大きく左右する大切な要素なのです。

そして、その「オリジナリティ」にあなたが「興味」を持つことになれば、これはあなたの就職先候補として、大きくクローズアップされることになります。

 

オリジナリティのある企業を見つけよう

他社には無いオリジナリティのある技術やサービスを持つ企業が、常に好業績であるとは限りません

なぜなら、企業は様々な要因で、変動する景気の波を被りながら活動しているためです。

なので、会社の業績が好調だからという理由だけで、その会社にオリジナリティがあるということにはなりません。


昨今の円安という外的環境の変化だけで業績が好調なのかもしれませんし、消費税UPということで業績が落ち込んでいるのかもしれません。

 

つまり、業績とは、その会社の活動だけではどうにもならない様々な要因で変化するものですから、そこだけを見てオリジナリティの有無を判断するのは早計です。

 

市場占有率をチェック

 

そこで、みなさんに見ていだきたい指標が「シェア」ということになります。

一般的には、市場占有率というように訳されます。

最近では、ルームシェアなど、良く聞く言葉となっていますね。

 

 

おわりに

高いシェアを持つということは、簡単に言えば、特定のジャンルで他社よりも売れる商品を持っているということですから、これは高業績を上げるための必須事項とでもいえるでしょう。

 

但し、ここで注意すべき点を一つ。
消費財は、広告戦略等で一時的にシェアを急速に伸ばすこともあります。

なので、消費財メーカーのシェア、一般消費者向けサービスのシェアは、一過性である場合があります。


しかし、生産財や企業向けサービスの提供を受けている会社は、基本的にはオリジナリティの高い商品を仕入れて、さらに自社商品として加工し展開するわけです。

そのため、ある程度長期に渡っての取引となり、消費財ほどの大きなシェア変化はありません

その点においても、生産財や企業向けサービスのシェアは、オリジナリティの有無の判断材料とするのに適しています。

 
 コラムニスト情報
藤田美智
性別:男性  |   現在地:〒107-0052 東京都港区赤坂2-17-55 プライム赤坂216 株式会社ネクサスグリッド(略称NG笑)  |   職業:就職/人事戦略コンサルタント (株式会社ネクサスグリッド 代表取締役)

こんにちは!藤田美智(ふじたよしとも)と申します。これまで、書籍・雑誌の編集、上場企業における広報、人事(主に採用・教育研修、人事評価制度設計)を長年にわたって経験。現在は、東京都港区赤坂に株式会社ネクサスグリッド(略称NG笑)を設立し、就職・転職・人事戦略・組織戦略をメインとする人事コンサルティングを展開しております。このコラムでは、仕事選び・就職・転職を成功させるために、何をどのように考えて行動に移していったらよいのかについて、お話しするとともに、企業における人材採用・育成の方法、その仕組みづくりについても解説してまいります。私は現在、社員のモチベーションUPを実現する人事制度設計・導入・定着のコンサルティングをメインとして仕事をしております。人事評価制度設計だけでなく、企業の人事戦略、組織戦略、事業承継ついても多様なコンサル実績があります。個別のご相談(無料=お金は一切いただきません)、講演、顧問契約等のご依頼、諸々のご相談は、メールにてご連絡ください。「ご連絡は以下のmail addressまでお願いします(●の代わりに@を入れて送信してください)」nexus.grid.akasaka●gmail.com
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