混雑しない紅葉の名所!京都観光で人気のもみじスポット3選 -圓光寺・一休寺・赤山禅院-

執筆者: 田中英哉
はじめに

京都で紅葉の名所は沢山ありますが、交通アクセスが良い所は、どこも観光客や花見客で溢れ、人を見に行く状態になってしまいます。


比較的ゆっくりと鑑賞出来る名所は、実は駅から少し離れた所にあります。
今回はそんな紅葉スポットを紹介します。

 

圓光寺(えんこうじ)

京都洛北にある圓光寺(えんこうじ)は、叡山電鉄一乗寺駅から徒歩15分ほどの所にあります。


入山すると、雲海から龍が顔を覗かせる姿を表現した、見事な枯山水庭園が出迎えてくれます。
このダイナミックな庭園の横には、繊細な水琴窟の音が癒してくれ、緩急のあるお出迎えとなります。

そして、お堂に上がると、そこから見える見事な紅葉。
お堂の柱と柱の間から見える秋の姿は、まるでリアルな日本絵画の様に見えます。

新緑のシーズンにもお勧めの圓光寺、裏山を登ると、京都市内が一望出来る見事なスポットです。

 

 

酬恩庵(一休寺)

京都府京田辺市にある酬恩庵(しゅうおんあん)は、一休さんのお寺として有名で、一休寺(いっきゅうじ)とも呼ばれています。

実は、実在の一休禅師は後小松天皇(ごこまつてんのう)の息子です。
後小松天皇は時代で言うと、室町時代の天皇で、ちょうど第100代の天皇です。

そんな一休さんゆかりのお寺は、新緑、紅葉ともに素晴らしく、紅葉シーズンには各メディアで取り上げられています。
太陽の光に照らされると、紅葉から日の光が木漏れ日となって、とても幻想的な雰囲気を漂わせます。

 

一休禅師を見物しよう

一休寺の方丈(ほうじょう)には一休坐像があります。
一休禅師の雰囲気を上手く表現した像が、安置されています。

その方丈の南側、東側、北側の三カ所に庭園があって、豪快さや雄大など、趣が異なる庭園があります。
更に、二条城の襖絵を描いた狩野探幽(かのうたんゆう)の襖絵もあります。

紅葉の名所でありながら、紅葉だけでなく、季節を問わず見所が多いことも嬉しい寺院です。

 

 

赤山禅院(せきざんぜんいん)

天台宗の3台目のトップの住職であった慈覚大師円仁(じかくたいしえんにん)が、唐から帰国する時、船の上に泰山府君(たいざんふくん)《赤山明神とも呼ばれる》が現れたそうです。

そして、航路を守護して下さったので、泰山府君を比叡山延暦寺に祀ろうとしました。
しかし残念ながら、円仁の生存中には果たせなかった為、弟子の安慧(あんえ)が祀りました。

赤山禅院は、その安慧が建てた比叡山の別院(他の場所に建てた寺院)です。

そんな赤山禅院も、隠れた紅葉の名所です。
叡山電鉄修学院離宮駅から徒歩15分ほどの所にあり、比較的人が少なく、ゆっくりと美しい紅葉を楽しめます。

 

 

おわりに

紅葉のシーズンは、各名所はすし詰めの様になることが多いですが、今回紹介させて頂いたところは、人が少なくて、それでいて見応えのある紅葉を楽しめる所ばかりです。

せっかく京都で紅葉を見学するのであれば、人混みは避けたいものですよね。
是非、歴史に思いを馳せながら、美しい紅葉の景色をゆっくりと参拝して下さい。

 
 コラムニスト情報
田中英哉
性別:男性  |  

田中英哉(たなかひでや)37歳

京都生まれ京都育ち。24歳まで京都で暮らしたが、3年間
名古屋で勤め、京都を離れて初めて京都の魅力に気付く。
Uターン後、京都観光に関する仕事で地域貢献をしようと
「ことぶら」を立上げ。「京都の魅力発信、感動を共有、感
謝される仕事で社会貢献」を理念としてビジネス展開中。
第7回、京都文化ベンチャーコンペティションにて、エフエム京都賞・京都銀行賞を受賞。

ことぶら公式サイト
http://www.lifecrew.jp/kotobura/

【資格】
国内旅行業務取扱管理者(国)
2級ファイナンシャルプランニング技能士(国)
3級知的財産管理技能士(国)
環境社会検定(eco検定)(公)
京都検定2級(民)
旅行地理検定3級(民)
メンタルケアカウンセラー(民)