アメリカ流アルファベットキルトが可愛い♡新学期の手作りバッグ紹介

執筆者: 藤井 彩代子 職業:キルトアーティスト
はじめに

こんにちは、キルトアーティストの藤井彩代子です。

 

ようやく涼しくなってきましたね。

9月のキルトは”Back to School” Quiltです。

 

 

年度の新学期に相応しいキルト
アメリカの9月は年度の新学期

8月も半ばを過ぎると、キルト雑誌やキルトショップの黒板などに「back to school project」と書いてある宣伝文句を良く目にします。

 

9月は、日本で言えば4月の、いわば「年度の新学期」です。

単なる夏休みが終わって学校に戻る、という意味だけではありません。

 

アルファベットキルトが主流

そのため、代表的な物がアルファベットキルトであったり、数字のウォールポケットであったりします。 

小学校で初めて「あいうえお」を教わるように、1年生はアルファベットを習います。


ここで紹介するミニキルトは、単にABCDとなっていますが、時間をかけて作れるようでしたら、AはApple,BはBanana,Cはcat等、その文字で始まる単語をアップリケして作る物もあります。

 

キルターのお母さんは、子供達が楽しんでお勉強が出来るように、色々工夫をするのです。

 

ペーパーピーシングという手法とフィードサック
人気のペーパーピーシングという手法

ところで、今回のこのミニキルトは、ペーパーピーシングという手法で製作しました。

 

これは型紙をトレーシングペーパーや半紙などに書き写し、番号に従って布を紙ごとに縫い合わせていく手法です。

 

キルトを始めたばかりの初心者には、add-a-quarterという、段になっている定規を用意し、番号に従って縫い合わせていけば良いので、人気のテクニックです。

 

アンティックな布フィードサック

使用した布は、通常の布ではなくフィードサックを文字の部分に使いました。

フィードサックという布は、大昔アメリカで小麦粉や飼料、お砂糖などをこの布の中に入れて販売したので、たいそう人気でした。

 

少し高価ですが、アンティックな感じで風合いが良く、コレクションだけをしている人もかなりいます。

キルターでしたら使わなくては。

並べてうっとり喜んでいることも良くあります。

 

 フィードサックの端切れのコレクション

 

バッグもキルトで作成

さて、back to school project は、キルトやミニキルト。ウォールポケットだけではありません。

 

このようなバッグも必要です。

学校に行く時は、ナップザックのような軽いリュックで行きますが、図書館の日や特別な荷物を持っていく日は、手縫いのバッグも使います。 

キルターのお母様は、ご自慢の作品を作って持たせてあげます。

 


このバッグに使われているのは、ハウスのブロックパターンの中でも、スクールハウスという「学校」のパターンです。

同じく9月になると、この学校のパターンが使われたトートバッグや文房具などを、時々見掛けます。

普通のハウスと違って左右対称、大きめの煙突が特徴でしょうか。

 

おわりに

いかがでしたでしょうか。

9月は夏の終わりと同時に、楽しい秋の行事に向けて色々な準備に入る月でもあります。
また来月のミニキルトをお楽しみに。

 
 コラムニスト情報
藤井 彩代子
性別:女性  |   職業:キルトアーティスト

キルトを教えるようになったのはアメリカから戻ってからなのでかれこれ25年くらいです。現在東京都近辺7か所でミシンキルトを教えていますが最近若い人がほんの少し増えてくれて嬉しいです。年に一度生徒さん中心のキルト展を開いています。ベテランの方も初心者の方も自分の作品をこの一年で仕上げた過程などを思い出したりほかのキルターの方の刺激をもらったりしてもらうのが目的です。
私自身は百貨店などの手作り展で子供さんや初心者対象の体験ワークショップをしたりしてミシンキルトを広めています。

 

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