図解付き!吸水性スポンジを使ったフラワーアレンジメントの作り方

執筆者: 宇野 知子 職業:フローリスト 花講師 アート作家
はじめに

こんにちは。フローリストの宇野知子です。


前回のコラム「生け花や贈り物に!土台(花留め)で作る可愛いフラワーアレンジメント集」では、花留めを使用するアレンジメントについてお話させて頂きました。


今回はその中でも、贈り物としての需要も高い『吸水性スポンジを使ったアレンジメント』について書かせて頂きたいと思います。

 

 

吸水性スポンジとは

吸水性スポンジとは、花をアレンジしやすいように開発された道具です。


私達が通常「オアシス」と呼ぶのは、世界的にも最も多く使われている吸水性スポンジが、アメリカのスミーザーズオアシス社の「オアシス」という商品だからだと思われます。


他の会社からは違う商品名で出されていますので、ここでは吸水性スポンジと呼ばせて頂きます。

 

 

吸水性の使い方の手順

吸水性スポンジの使い方としての手順は、以下の通りです。

 

  • カットをする。
  • 吸水させる。
  • 器にセットする。

 

手順1 カットをする

 

 

まずカットをします。

写真は「オアシス」ですが、大抵の吸水性スポンジは、写真のようにカットラインが書かれています。

1/3や1/2など、分かりやすくカットすることが出来ます。


専用のナイフもありますが、ナイフや生クリームを塗る時のようなヘラでもカットをすることが出来ます。


全部使い切る場合は、吸水させてからの方が切りやすい場合もあります。
残った吸水性スポンジは、変色するのを避けるため新聞紙で包むか紙袋などに入れて、湿気の少ない場所で保管しましょう。

手順2 吸水させる

たっぷりの水で吸水させます。

吸水性スポンジ自体が、自然に水を吸うのを待ちましょう。

 

無理に水の中に押し込むと、中に空気の層が残り、お花が水を吸えなくなることも考えられます。

手順3 器にセットする

器にセットします。
陶器の器など、防水処理してあるものには直接セット出来ますが、バスケットや紙の箱などは、防水処理をする必要があります。

 

厚手のセロファンやビニールなどを二重に敷き、防水処理をします。
花器の半分くらいの深さまで水を入れましょう。

入れ過ぎると、生けている間にあふれてしまいます。


セロファンなどで防水処理をした際には、器の縁より上の、余分な部分をカットします。

吸水性のスポンジにより様々なアレンジが出来る

フラワーアレンジメントは、吸水性のスポンジを使用することで、持ち運ぶことが可能になります。
花専用の器以外でも、しっかり防水処理をして吸水性スポンジをセットすることで、色々なものにアレンジすることが可能です。

  

本をモチーフにした雑貨

 

紙製の箱(BOX)

 

記念に残るような雑貨を器にして、贈り物用のフラワーアレンジメントもお勧めです。

 

おわりに

吸水性スポンジは、フラワーアレンジメントを習っていないからと、中々使えずにいる方も多いと思います。
しかし、手軽に使える道具ですので、基本的なポイントを押さえて、是非挑戦してみて頂きたいと思います。

 

手作りの贈り物は、きっと作り手の思いも伝わりますよ。

 
 コラムニスト情報
宇野 知子
性別:女性  |   職業:フローリスト 花講師 アート作家

フローリスト
フラワーコーディネーター

フラワーショップ『La vie en Fleur』経営。
花教室運営に加えて、親子で楽しむ花のある生活を提案、
通信講座を企画し発信しています。

フラワーアート作家としても活動。
手作り雑貨サイト等で販売もしています。

著書
『花育のすすめ』(三省堂)

HP 
La vie en Fleur
http://www.la-vieen.co.jp/

楽天 フラワーギフト専門店Vivre
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