乗降客ほぼゼロ…秘境駅の非日常な魅力に迫る! -北海道小幌駅と東追分駅の探検レポ- (2/2)
秘境駅体験レポート!北海道小幌駅と東追分駅を旅する。人がいない無人駅は、廃墟巡りやマイナー観光地に飽きた人にもおすすめです。
ここで疑問が湧いてきます。
なぜ徒歩でも行けない場所に駅があるのでしょうか。
元々はトンネルを繋ぐ信号場兼列車待ち合わせ場所として作られ、今でもトンネル事故等の緊急避難場としての役割もあるそうです。
すなわち、乗客のためではなく、旧国鉄の都合で作られた駅なのですね。
保線小屋や詰所跡があるのもその名残のようで、春から秋には海釣りの穴場としても、乗り降りする客もいるとか。
最近は、秘境駅に付き物の駅ノートBOXも出来たそうです。
列車なので、誰もが行ける場所ですが、そこは孤独とスリルとサスペンスが支配する世界です。
観光名所巡りで刺激が足りない方々、ドキドキ・ワクワク感を楽しみませんか?
次は趣向を変えて、車や徒歩で辿り着ける普通の東追分駅を紹介します。
札幌と道東を結ぶ石勝線にあり、車でアプローチしてみました。
原野の中にポツンと忘れられたように跨線橋が建っているだけで、周囲を見渡すと民家は3軒ほど点在するのみ、砂利道を進むと駅へと到着します。
向かいには酪農家が1軒建ち、この家の専用駅ともいえますね。
プラットホームから見えるのは広大な牧草地と畑。
長閑でカントリーな風景が見渡せ、北海道人なら「北の国から」のテーマ曲が浮かびます。
風のざわめきが聞こえ、CMにでも使えそうな景色が広がっていました。
列車は上り7本、下り6本で、時折特急列車が通過するので、撮影には良いかも知れません。
待合室は跨線橋に併設され駅ノートもしっかりとありました。
時間もあったので、昆虫と戯れながら2時間程居ましたが、乗降客はゼロでした。
何にもないが、何かあるのが秘境駅、スローな時間をお過ごし下さい。
特に小幌駅は、全国でも唯一と思われる、徒歩でも辿り着けないディープな駅です。
鉄道好きならずとも一度は行っておきたい秘境です。
北海道には現在460余りの駅(JR線)がありますが、無人駅が多いのです。
かつての赤字路線は、民営化後次々廃線になり、その後は駅の廃止も相次ぎました。
小幌駅と並び、北海道二大秘境駅とも言われた張碓駅(小樽市)も、平成18年に廃止となりました。
小幌駅も皆さんが訪れる時が最後になるかもしれません。
日常を離れ非現実感が味わえる、また田舎の風景にホッと出来る空間。
それが秘境駅の魅力なのかもしれません。
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北海道を中心に、地底の鍾乳洞から山奥に眠る滝や秘湯、遺構(炭鉱、鉱山跡)など誰もが行けない秘境を探検する、あくなきチャレンジャー。
気力、体力、技術に大事なのは時の運、単独行は危険です決してマネはしないでください。
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