2馬力エンジン付きボートでアクティブに釣りを楽しもう!機動力を活かした新しい楽しみ方 (1/2)

執筆者: 房総釣り師
はじめに

前回、免許の改正により、2馬力ボートが免許を持っていない人でも乗れることをお伝えしました。

また、2馬力ボートに乗る際に、最低限知っておくべき知識もお伝えしました。


今回は、実際に2馬力ボートで釣りを楽しむ方法です。

  

機動力を活かした2馬力ボート釣法

2馬力ボートの最大のアドバンテージは、その機動性にありますが、あまり過剰な期待を持つとトラブルの元になります。

いくらエンジン付とはいえ、向かい風が5m近くなれば、なかなか進めません。

スピードが出るといっても「ヤッホー!」といいたくなるほどの速度は出ないのです。

あまり沖に行き過ぎてガス欠になると、手漕ぎで浜まで戻ることになります。


多くのボート店では、緊急以外、2馬力ボートは曳舟の対象になっていません。

エンジンは回しっ放しではなく、ポイントに着いたらエンジンを止めてアンカーを打ちましょう。

お店で用意してもらっているガソリンで連続走行をすると、1時間もすればガス欠になると思います。

 

手漕ぎでは味わえない釣りを楽しめる

とはいえ、その機動力で様々なポイント、根(海底の岩礁、魚が付いています)を探れるのは、エンジン付ボートだからこそです。
大方2馬力ボートに乗っている人は、ルアーマンが多いように思います。
最近流行りのティップランでのアオリイカ狙いや、アジ、青物(ショゴ、ワカシ)狙いなど、手漕ぎでは難しい釣りものを楽しめます。
沖にある根では、チヌ(クロダイ)も狙えます。
スズキ(シーバス)は定番ですね。

晩秋などは、深場へ落ちかけている良型のキスやカワハギも狙えます。
特にアオリイカで釣果を上げているのは、大抵が2馬力ボートの釣り人ですね。 

 

手漕ぎボートはのんびり向き

 

ちなみに私は手漕ぎボート専門です。

上の画像では、手漕ぎボートの私の右前方を2馬力エンジンボートが沖に向かって走っています。

エンジン付ボートは、遊びで乗ったことはありますが、ノンビリとした釣り(あまりポイントを動かない)の方が好きなので、手漕ぎボートで楽しんでいるという訳です。


 

2馬力ボートで魚を狙え!

 

狙いものも春から夏は「キス&マゴチ」、秋は「カワハギ&アオリイカ(シャクリ釣法)」と決めていますので、ポイントは限られています。

とはいえ、2馬力ボートの方が絶対的に釣果は上がります。

 

イソギンチャク釣法とは

 

「イソギンチャク釣法」というのは、私がそう言っているだけで、そんな釣り方が実際にある訳ではありません。

では、どのような釣り方なのでしょうか。

 

イソギンチャク釣法の効果

「場を作る」という言葉がありますが、これは筏からのチヌの団子釣りで使われる言葉です。

団子というコマセを撒き続けて、魚を寄せるのです。
つまり、その周辺の魚影を濃くするということ。
なんと、カワハギ釣りでもこれが効果的なのです。

故に、そのポイントを動かないから、イソギンチャク釣法です。

 

ボート店から教えられたときは「カワハギがコマセで寄ってくるの?」と疑っていましたが、寄ってくるのです。
コマセカゴは、軽量なサブマリンタイプで、コマセはアミ餌、錘は15号程度。
波で竿先が跳ねるようでしたら、落ち着かせるために30号程度を使います。

 
 コラムニスト情報
房総釣り師
性別:男性  |  

サラリーマン経験もありますが、殆どフリーランスで仕事をしてきました。何でもやるプランナーで、けっこう以前ですけど、数年某商業誌で連載を持っていたこともあります。企画書書き、マニュアル書き、テキトー広告コピー、パンフレットのコピー書き、サイト制作、ゴーストライター、何でも仕事に飛びつく、魚のカサゴの様なものです。実はこのカサゴ、オニカサゴにハチカサゴ、ウッカリカサゴ、本カサゴと多種ですが、好きな釣りものです。今は「釣りをするため」に働いています。