あ~仕事辞めたい!大嫌いな上司やむかつく先輩との付き合い方
心理カウンセラーが解説。どの職場でも起こる「会社の上司が大嫌い!」問題。パワハラ、モラハラを行うような性格が悪い上司との人間関係は、相手を変えるより自分を変える対処法が最も現実的です。
こんにちは、心理カウンセラーの小日向るり子です。
仕事内容は嫌いではないのに、上司と上手くいかないと、会社に行くのが憂鬱になってしまいますよね。
頑張って練り上げて出した企画書に嫌味を付けて差し戻しされたり、口頭で言えば良いことをわざわざメールで伝えるなど陰険なことをされたり、無謀な業務を丸投げされたり。
あげくには、理不尽な査定をされて賞与が減少なんてことになったら、退職まで考えてしまうことも少なくありません。
今回は、組織に付き物の「上司」と上手くいかないときの対処法と、メンタルケアについて書いてみたいと思います。
まず一番基本的なことは、上司の態度を変えようと思わず、自分の考えを変えるということです。
これは上司に限ったことではないですが、人間の自我形成は、18歳くらいまでに形成されます。
ですので、成人した人の人格や基本的な性質を変えようとすることは、基本的に無理なのです。
ましてや上司というのは、組織上の立場が上なわけですから、当然そこに奢った気持ちが入ってきます。
昨今はパワハラ、モラハラ問題がすぐに広まるためそこまで言う上司は少なくなりましたが、多かれ少なかれ、同様の気持ちが根底にあるのです。
ですので、あなたが上司の性質を変えようとは思わないことです。
基本的には変わらないと諦めて下さい。
ではどうするのか。
それは、自分の上司に対する気持ちを変えるしかありません。
これは全ての人に当てはまる訳ではありませんが、組織には異動があります。
上司、あなたのどちらかが異動すれば離れることが出来るのですから、結局はそれまでの我慢です。
世の中には色々な人がいるので、全ての人と上手くやっていくことは不可能なのです。
それを「上手くやっていこう」と努力しても、自分自身がさらに疲弊するだけです。
お給料をいただいたら「我慢料」、上司との付き合う時間は「人生の修行」と割り切る気持ちが大切です。
その上司の下で、一生一緒にやっていくことは100%ないのですから。
「ずる賢い」という言葉にはダークなイメージがありますが、必要悪の場合もあります。
必要悪とは、自分を守るためには致し方ないということです。
常に周囲と上手くいかない上司は、他の部下からも同様に嫌われている場合がほとんど。
その上司、同僚が集まると、必ず悪口を言われる人ではないですか?
その上司によって、仕事のパフォーマンスが上がらない同僚が多くいる場合は、複数名でさらに上の上司に直訴するという手段が、非常に有効な場合があります。
こういった直訴は、一馬力ではなく複数馬力で行った方が、その数倍の効果があります。
黙って上司か自分の異動を待っていてもいつになるか分からないですし、そう思っている間にも忍耐の限界が来るかもしれません。
要求する結論は「(嫌な上司の)異動要求」。
社長や課長など、マネジメントする立場の人間は、現場の仕事をしません。
では主に何を行うのかというと、統括部署の業務パフォーマンスを上げることです。
そのためには、人事交渉は当たり前です。
組織ピラミッドの上位の人間が行うべき業務なのですから、罪悪感を抱く必要はありません。
むしろ部下のモチベーションやパフォーマンスを上げられないということは、組織の上位にいるにはふさわしくない人物と言えるでしょう。
上司との関係で、嫌な気持ちを抱えたまま引きずることは、精神衛生上良くありません。
「でも、気持ちを切り替えようとしても引きずってしまう」という方も多いのではないかと思います。
空いた時間があると、嫌な気持ちは蘇ってきます。
そしてそれを反芻していると、記憶として固執してしまいます。
この固執感情が、鬱症状の原因となることも実際多いのです。
従って、趣味を持ち、自分の頭の中に空き時間を作らないように心掛けることが大切です。
読書、温泉、ゲームなど、人によってリフレッシュ方法には様々なものがあります。
上司と上手くいかない原因を、自分のせいだと思ってしまうという自責傾向がある方には、メンタル強化に繋がる、達成感のある趣味を持つことをお勧めします。
自分で事業をやるか、自分がピラミッドの頂点に立つかしなければ、必ず付いて回る上司という存在。
上手くいかないことは良くあることです。
悩んでいる方はぜひ、自分の感情のスタンスを変えてみて下さいね。
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カウンセリングスペース「フィールマインド」代表カウンセラー。
15年間の出版社勤務の傍ら、ボランティアでNPO自殺予防ダイヤルの電話相談員をはじめたことがカウンセラーを志すきっかけとなりました。
退職後は派遣やアルバイトで働きながら(社)日本産業カウンセラー協会認定産業カウンセラーの資格を取得し、その後公的機関のセクハラ相談員を経て自身の会社「フィールマインド」を設立しました。
フィールマインドサイト:http://feel-mind.net/index.html
関係(恋愛・職場・友人)/ 恋愛関係 / メンタル疾患 / 性に関する悩み/ のご相談を得意としています。
エキサイトお悩み相談室登録カウンセラー:http://counselor.excite.co.jp/
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