有機野菜・オーガニック食品をリーズナブルに!フランスの流通システムAMAPとは -前編- (1/2)

執筆者: 真(ま)フランスの日常 管理人
はじめに

人にも地球にも優しいと言われるオーガニック食品。
一つだけ欠点を挙げるとしたら、それは市場での「価格」ではないでしょうか。

特に日本では、農業人口が減少している中で有機農家はごく少数ということもあり、手間暇かけて作られたオーガニック食品の価格は高騰し、なかなか手が出ないという人は沢山いると思います。

 

オーガニック食品をお手頃価格に

欧州諸国でも、オーガニック食品は割高であることが、市場拡大の妨げとなってきました。

それがここ数年、その唯一の欠点を克服しようという動きが、顕著にみられるようになってきています。

生産者や販売者、延いては買い手までもが、手軽に且つお手頃価格でオーガニック食品を売買しようと、様々な方法でオーガニックの輪を広げているのです。

今回はフランスのオーガニック食品事情を3回に渡って紹介していきます。 

 

 

直売やマルシェ

まずは、生産者と買い手を直接繋ぐ「直売」や「マルシェ」について。

この二つのシステムは、流通の過程でどんどん上乗せされていく費用をほとんどカット出来るので、お値打ちというだけでなく、生産者の顔がしっかり見えるので安心も保証されます。

ただし直売には「消費者が農家まで出向かなくてはならない」という煩わしさがつきまといます。

近所に農家があれば良いですが、わざわざ車で買いに行くとなると、現代の忙しい生活の中では続けるのが億劫になってしまいます。

マルシェは逆に生産者が出向かなくてはなりません。

普段の重労働に更なる負担が掛かるのに、必ずしも売れるとは限らないとなると採算が合いません。

 

急速に広まっているAMAPというシステム

そこで数年前から急速にフランスに広まっているのが、AMAP(Associations pour le maintien d'une agriculture paysanne=農家を支える会)というシステムです。

元々は、市場の価格競争から弾かれ、行き場をなくした有機農家を支えるために創設されました。
その取り組みに少しずつ賛同者が集まるようになり、今ではAMAPのない自治体を見つけるのが困難なほど、全国に広がっています。

 

大・中・小のセットのうち、中のセット。日本円にして1500円ほど。

 

AMAPの仕組み

AMAPの仕組みは至って簡単。

有機農家が近隣の自治体を通して買い手を募り、自治体が無償又は低価格で提供する場所で、予め農家が選別した野菜や乳製品、卵などの受け渡しが行われます。

 

頻度は週一回または隔週。

AMAPが生産者にもたらす利点は、作り過ぎや売り残しを防げるということ。

契約が半年または一年の計画購入なので、農家は買い手の数に合わせて収穫できるのです。

 
 コラムニスト情報
真(ま)フランスの日常 管理人
性別:女性  |  

専業主婦(ときどきブロガー)を貫く予定が、思いがけず「フランスのスローライフ」について書く機会を与えられました。ただし、フランス語には「スローライフ」という言葉は存在しません。どんな英単語も無理やりフランス語に置き換えるフランスでこの言葉があえて無視されるのは、“フランスで生活する”ということ自体が“スローライフ”だからだと私は思います。
日本でフランスというと芸術や美食の国という印象がありますが、実際に生活してみると、それよりも何よりも人間的、いや“野生的”なフランス人たちに衝撃を受けます。バカンスのために働き、食べることに時間をかけ、人との交流を良くも悪くも優先するフランス人の生き様は、スローライフそのものだと身をもって感じるのです。
エコライフを追求するには申し分のない環境に置かれていることに感謝しながら、フランスのエコ情報を中心にフランス生活の実態をお届けします。

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