お土産にもおすすめ!東京下町にある老舗和菓子屋を巡る - 向島「見番通り」ぐるり観光 (1/2)

本当に美味しい老舗和菓子屋さんを巡る、東京下町の向島「見番通り」を観光しつつ、お土産に美味しい和菓子を頂きましょう。

執筆者: 薄荷脳70
はじめに

東京の下町である向島は、現在でも花街(花柳界)が存在し、芸妓数は100名以上を誇り伝統文化を守り続けている粋な街です。
墨堤通りと水戸街道に挟まれた場所に位置する「見番通り」は、現在でも芸妓組合、料亭組合、料理店組合が合併した向嶋墨堤組合(見番)があり、江戸の香りを色濃く残す小道です。


今回は、その通な見番通り沿いにある江戸から昭和の老舗和菓子店を巡って、しばし下町散策と洒落込みましょう。 

 

言問団子(ことといだんご)

最初にご紹介するのは、見番通りの一番北側にあり、江戸時代を代表する「言問団子」です。

 

 

創業年は明確ではありませんが、江戸時代末期から続く老舗中の老舗です。

「言問団子」の“言問”とは、在原業平の和歌「名にしはばいざ言問はん都鳥 我が思ふ人はありやなしやと」の古今和歌集に因んで命名されたものです。

 

この店が有名になるに連れて、この一帯の別称となり、現在でも言問橋や言問通りなどに残っているのです。

 

名物の「言問団子」

こちらの名物はなんと言っても、その「言問団子」です。
小豆色、白色、黄色の3種類の団子があります。

小豆色の「小豆餡」と白色の「白餡」は、それぞれ米粉の団子を小豆の餡と白のこし餡で包んだ物です。

 

黄色の「青梅」は、逆にくちなしで染めた白玉生地で、味噌餡を包んでいるのです。

 

 

上品な甘さは原料へのこだわりが感じられ、三色の味は変化に富んでおり、楽しく食べられること請け合いです。
江戸時代、創業からの伝統の逸品をお楽しみ下さい。

 

古き良きお皿なども楽しめる

食べてから、ちょっとしたお楽しみがあります。
なんと食べ終わった皿には可愛らしい鳥の絵が現れるのです。

 

 

こちらも業平の和歌「名にしおばいざ言問はん都鳥 我が思ふ人はありやなしやと」の“都鳥”に因んで描かれた物なのです。

そのシンボルの都鳥の正式名称が「ユリカモメ」で、現在の都民の鳥に指定されているのですから、言問団子の誇る歴史をより感じることが出来るでしょう。

 

お店ではイートインが出来ますので、食後に歴代の絵皿や明治時代の写真、本、半天などの展示も楽しんでみて下さい。

 

 

向島の歴史とも言える「言問団子」で、先ずは江戸風情をご堪能下さい。

散策ポイント

店舗の周りは「隅田公園」となっており、世界の王貞治氏が育った「隅田公園少年野球場」や墨堤の桜の名所があります。 

 

 

長命寺桜もち

言問団子の僅か南にあり、享保2(1717)年創業で、関東の桜もちの発祥の店となったのが「長命寺桜もち 山本や」です。 

 

 

「山本や」の初代・山本新六が、長命寺の門番をしていたときに、落ちている桜の葉を毎日のように見ながら、桜を一年中楽しめる方法はないものかと考案したのが、桜の葉の醤油漬けだったのですが、これは大失敗に終りました。

 

次にこれを塩漬けにして餅を包んだところ、大変美味しいと評判になり、1日700個売れるという爆発的なヒットとなったのです。

 

 

これが関東での桜もちの発祥で、以来「山本や」は「桜もち」1品だけで300年近い歴史を持つ老舗となったのです。
こちらの店もイートインができ、桜もちとお茶のセットがいただけます。