料理男子のとっておきモテ技!初心者はキッチンに立ち、出汁取りから始めてみませんか? (1/2)
こんにちは、昆布料理研究家の岩佐優です。
「男子厨房に入るべからず」などと言われていたのは嘘か真か。
いずれにしても、料理が上手な男性に出会うことは、決して珍しくなくなりました。
「男子厨房に入らず」と言ったのは、元々孟子が言った「君子遠庖厨」(君子厨房には近付かず)からとのことです。
本来、厨房という場所は家畜や動物を屠殺する場所でした。
その時の鳴き声や血の臭いを感じると、徳の高い人が食べにくくなってしまうと配慮した言葉らしいのです。
それが日本に伝わってきた時、当時は男尊女卑の文化もあったため「君子厨房に近付かず」→「君子厨房に入らず」→「男子厨房に入らず」と変化して来たと考えられています。
しかし 現代において「男子厨房に入らず」は死語ですね。
メディアでは、イケメン男性タレントがオリーブオイルを多用して話題になっている時代です。
中には料理人顔負けの料理を振る舞ってくれる人もいて、素晴らしい腕前に感激させられることも珍しくありません。
かつては女性が通うものだと思われていた料理教室にも、男性の姿が見られるようになり、男性の参加を積極的に呼びかけている料理教室も見受けられるようになりました。
今年発表されたリサーチによると、20代から60代の男性の約20%が「定期的に料理を作っている」そうです。
「時々作っている」人を合わせると、半数以上の男性が台所に立って料理を作っていることになります。
その理由で一番多いのが「料理が好き、楽しいから」。
次に「家事に参加するため」と続いており、特に20代30代の若い世代の男性が積極的に台所に立っているようです。
若い世代に関しては一人暮らしの必要に迫られて料理をするという人も多いようです。
少し前の世代の常識では「家庭料理は女性の領分」とされていた家庭も多かったはずですから、大きな変化を感じておられる方もきっと多いのではないでしょうか。
家庭内での男女の仕事の垣根は、ほぼ無くなったとも言えるでしょう。
こうなって来ると、気になるのはお互いの味覚と料理の腕前ですね。
食べ物の趣味がぴったりと合えば言うことはありません。
しかし、味覚の不一致はケンカの種にもなりえるようです。
育ってきた環境が違えば、食の好みも様々です。
美味しい料理を作れる男性というだけでも、好感度のアップは間違いありません。
もちろん、女性でも美味しい料理を作れる事は大きな魅力です。
数ある欲の中でも、食欲と睡眠欲は、ある程度満たさないと生きていけません。
そんな一つを満たすことの出来る相手というのは、とても大きな存在なのです。
だから料理が出来る人というのはモテ囃される訳ですね。
ということで、今までお料理と無縁だった男性も、是非厨房に立ってみて下さい。
実際に自分で作ってみると、色々分かってくることがあります。
特に理系男子なら、食材をいじることが楽しくなってしまうかもしれません。
例えば私は徳島県の出身ですが、関東の醤油の効いた味付けを、最初はどうにも受け入れられませんでした。
しかし関東の人は、私の料理は甘過ぎると言います。
「どうして何にでも醤油をかけるのか?」「どうして何でも甘くしてしまうの?」と言い合いながらも「これはこれで有りか」と、他者を受け入れることが出来る経験というのも、料理を通してこそではないかというと、少し大げさでしょうか。
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