フレンチプレス方式で珈琲を入れる手順!まろやかで風味豊かなコーヒーを味わう入れ方

執筆者: 田口 俊介 職業:バリスタ
はじめに

こんにちは、CAUSE COFFEE(コーズコーヒー)の田口俊介です。 

 

紅茶を淹れる方法としても人気の高い「フレンチプレス」。

皆さんは、コーヒーに使ったことはありますか?

 

実はこれ、コーヒーを最も簡単に美味しく淹れる方法の1つです。
淹れ方も、コーヒーにお湯を注いで3~4分待つだけという究極にシンプルなものです。


ちなみにフレンチプレスとは、金属のフィルターでコーヒーや紅茶を漉す器具のことをいいます。
コーヒーの成分がそのままカップに注がれるため、そのコーヒーが持つ本来の風味やオイル分を十分に楽しめます。


ドリップで淹れた場合は、クリーンですっきりした味わいが特徴なのに対して、フレンチプレスではまろやかで風味豊かなコーヒーを抽出することが出来ます。

 

 

フレンチプレスでコーヒーを入れる手順

フレンチプレスでコーヒーを淹れる手順としては以下の通りです。

 

  1. フレンチプレスにコーヒー粉を入れる
  2. お湯を注ぐ
  3. 3−4分待つ
  4. フタをゆっくり下げ、カップに注ぐ


簡単でしょう。
実はこのシンプルな方法の中にも、ちょっとしたコツはあり、よりお好みの味を再現しやすくなります。
では、フレンチプレスで美味しいコーヒーを淹れる4つのコツを見ていきましょう。

 

 

美味しく淹れるコツ1 粉は粗挽きに

コーヒー粉は粗挽き(ザラメくらいが目安です)にしましょう。

4分前後、お湯にコーヒーを浸す方法ですので、中挽きや細挽きだと味が濃くなり、苦みも出てしまいがちです。
また、挽き目が細かいと微粉がカップに入ってしまうので、粉っぽくなってしまいます。

 

 

美味しく淹れるコツ2 抽出時間は3分半~4分

抽出時間は、お湯を注いでから3分半~4分くらいの時間を目安にしましょう。

 

お湯は10gのコーヒーに対して、約160ccから180ccが目安です。
お好みに合わせて微調整してみて下さい。

 

美味しく淹れるコツ3 すぐにカップやサーバーに移す

出来上がったら、すぐにカップやサーバーに移しましょう。

フレンチプレスは、粉をお湯に浸すことでコーヒーの成分を抽出する仕組みです。

時間が経てば経つほど成分が溶け出し、苦くなってしまいますので要注意です。

何杯分かをまとめて抽出する場合は、すぐに飲まない分は別の容器に注いであげましょう。

 

美味しく淹れるコツ4 コーヒーは注ぎきらない

コーヒーをカップに注ぐ時、全部注ぎ切らないようにしましょう。
これはコーヒーの微粉が入らないようにするためです。

 

粉がカップに多く入ってしまうと、時間が経つにつれて苦くなったり、口当たりが悪くなってしまいます。

 

おわりに

いかがでしたでしょうか?
フレンチプレスは、コーヒーのプロがテイスティングをする方法に非常に近い淹れ方のため、その豆が持つ風味や香りを存分に楽しめる淹れ方ですが、失敗すると苦かったり粉っぽくなることもありがちです。


以上のコツを意識することで、より美味しく楽しめます。
ぜひ実践してみて下さい。

 
 コラムニスト情報
田口 俊介
性別:男性  |   現在地:カナダ バンクーバー  |   職業:バリスタ

'CAUSE COFFEE(コーズコーヒー) 代表
バリスタ/コーヒーディレクター

「コーヒーを通して毎日をよりわくわくさせる」というメッセージを掲げ、コーヒーの魅力を伝えるため活動中。

自家焙煎コーヒー店での修行やチェーンカフェのマネージャーを経て、バリスタ修行のためカナダ・バンクーバーへ。
歴代のバリスタチャンピオンを輩出しているCaffe Artigianoでバリスタを努めた後、現地のカフェにてバリスタトレーニングやコーヒーメニューの考案をつとめる。

帰国後、「コーヒーの魅力を少しでも多くの人に伝える」というミッションを掲げ、'CAUSE COFFEEを立ち上げる。コーヒーセミナーの開催やイベントでのコーヒースタンド出店などを行う。

2014年に再度バンクーバーへ。現在はカフェの立ち上げ業務やマネージメント、コーヒーやフードメニューの開発に携わっている。