都内を散歩しよう!東京三田エリアのおすすめ観光ポイント -慶應義塾大学周辺エリア- (1/2)

執筆者: 薄荷脳70
はじめに

東京都港区三田といわれると、何をご想像するでしょうか。
恐らく、多くの方が「慶應義塾大学」とお答えになるのではないでしょうか。

 

逆に言えば、それ以外に思い浮かぶモノが無いといえるかもしれません。
そんな三田地区が、慶応義塾大学を含めて意外な観光地と知ったら驚きますか?

 

今回は、そんな隠れた観光地、港区三田エリアをご紹介いたします。 

 

三田国際ビルディング

 

三田1丁目交差点の左手の白いビルのあたりが、江戸時代の久留米藩有馬家上屋敷跡地エリアです。

この有馬家は、1620年以降続く由緒ある名家です。

15代当主有馬頼寧は、大正・昭和期に活躍した政治家として知られ、戦後は日本中央競馬会第2代理事長としてファン投票による出走馬の選定という、当時前代未聞の画期的な選抜方法を考案した人です。


そうです、ここからあの「有馬記念」が誕生したのです。
競馬ファンは足を向けて寝られませんね。 

 

綱町三井倶楽部

三田国際ビルディング前の坂を「綱の手引坂(つなのてびきざか)」といいます。 

 

 

この“綱”とは、平安時代の武将「渡辺綱」のことで、足柄山の金太郎と共に源氏の四天王の一人といわれました。

そして、この渡辺綱こそが、日本で初めて“渡辺”姓を名乗った人で、現在の「渡辺」さんの祖なのです。

「綱の手引坂」を上ると、90度左側に下る坂と交わります。
この坂が「綱坂」です。

 


そして「綱の手引坂」と「綱坂」の交差する角にあるのが「綱町三井倶楽部」です。
ここは、島津氏の日向佐土原藩の江戸藩邸(上屋敷)跡に、三井総領家第10代当主、三井八郎右衞門高棟がジョサイア・コンドルに設計を依頼し建築したもので、三井グループ関係者のクラブとして使用されています。

 

 

この様に、「綱」名が現在でも地名や坂名に残されている歴史的なエリアですので、是非、渡辺さんには一度訪れていただきたいものです。

 

イタリア大使館

綱坂を下る途中にあるのが「駐日イタリア大使館」です。

 

 

元は伊予松山藩松平隠岐守の中屋敷であった地で、その当時、打ち入り後の赤穂四十七士の内、大石良金をはじめとした10名を預かり、ここで切腹を果したのです。

現在、命日にはイタリア大使が供養を行っているそうです。

 

 

勿論、入ることは出来ませが、忠臣蔵ファンの方は、遠くから当時を偲んで下さい。

 

慶応義塾大学

イタリア大使館から更に綱坂を下ったところが「慶応義塾大学」です。

 


勿論、あの福澤諭吉が創立した大学で、その銅像が鎮座しています。
銅像の後にある煉瓦の建物が「図書館」で、重要文化財に指定されています。

 


創立50年を記念して明治45年に建てられたもので、明治後期の代表的建造物として残されています。

 
 

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