お洒落な街の代名詞、麻布-芝をお散歩デート♡「港七福神」巡りマップ -後編- (1/2)

執筆者: 薄荷脳70
はじめに

後編は、麻布からを廻ります。


麻布十番は、かつて銭湯とマハラジャ本店があったという新旧取り混ぜた実に面白い街で、芝は、もう説明無用の東京タワー増上寺という人気スポットです。


この2つの街にある七福神もまた、前編同様興味深い一面を持っていますので、早速、後編を進めることにしましょう。

大法寺(だいほうじ)

坂の多い東京の歴史ある麻布の大黒坂の前から、後編はスタートです。

 

 

大黒坂の途中にあるのが、1730(享保15)年に創建された「大法寺」。
祀られているのは文字通りの「大黒天」で、トレードマークの狩衣のような服と頭巾、そして打出の小槌に大きな袋を持ち米俵の上に乗っているのが一般的な姿で、そこから食物・財福を司る神と信仰されています。

 

 

この付近は、江戸時代から有名な地で、江戸名所図会には挿絵とともに『この松は氷川の神木なればなりとぞ、この説是なり。されど昔の松は枯れて今若木を植ゑ置けり』と記載されている、麻布一本松が残されています。

 

 

また、鬼平犯科帳にも「麻布一本松」という短編が描かれていて、麻布では欠かせない名所です。
現在の松は五代目だそうで、江戸の息吹を残す麻布を感じて頂ければと思います。

 

鬼平犯科帳「麻布一本松」

 

熊野神社(くまのじんじゃ)

あまりクローズアップされることは少ない住宅街である東麻布です。

 

 

この東麻布にあるのが、文明年間(1469~87)に太田道灌により再興された「熊野神社」。
七福神の内の唯一の日本の神「恵比寿」は、狩衣姿で、右手に釣り竿を持ち、左脇に鯛を抱える姿が一般的で、漁業と商売の神様として信仰されているのですが、ここでは戦勝祈願で太田道灌が鯛を供えて感謝した故事から、恵比寿神として信仰されるようになったのです。

 

 

熊野三山における神使は言わずもがなの“八咫烏”ですので、ここ熊野神社にJFAのお守りがあるのは微笑ましい限りです。サッカー御守というのだそうです。

 

 

神社の裏手には日本経緯度原点である「金属標」がありますので、正月に日本の原点の地を踏むのも一興でしょう。

 

 

 
 

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